ゴルチエ2
原名:Gaultier²
種類:オード・パルファム
ブランド:ジャン=ポール・ゴルチエ
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:40ml/8,800円、120ml/14,300円
Gaultier²=ゴルチエ トゥ ザ パワー オブ 2(ゴルチエの二乗)
1995年に「ル マル」により、鮮烈なデビューを果たしたフランシス・クルジャンが、1999年にジャン=ポール・ゴルチエでの2作目となる「フラジャイル」を経て、2005年にゴルチエ初のユニセックス・フレグランス「ゴルチエ2」を生み出しました。
〝ゴルチエ2=Gaultier²〟とは、〝ゴルチエ トゥ ザ パワー オブ 2(ゴルチエの二乗)〟の意味です。
〝男性と女性の肌と肌が触れ合ったときの香り〟というテーマで生み出された、アンバーとムスクとバニラのオリエンタル・バニラな香りは、発売当時、性別を越えたフレグランスと銘打たれていました。
男性と女性がお互いに一目惚れした瞬間と、その二人がはじめてくちづけを交わすほど接近した瞬間、そして、肌と肌が触れ合いひとつになる、息も出来ないくらい夢中になる3つの瞬間を、バニラ、ムスク、アンバーといった3つのメイン香料でひとまとめにした香りです。
男性と女性の肌が触れ合う瞬間の香り
それは素肌の匂い、季節、体温、室温、フェロモン、汗と体液に溶け合うように生み出されており、身体で共鳴し合い、心まで満たされていくという、もっともっと理性が失われた魔の刻へと導いてくれるのです。
よろめく理性、やがて本能が理性を駆逐し、男性と女性が神聖な結びつきを果たすときに生まれるパワーを、バニラとムスク、アンバーの組み合わせにより、強くて、甘くて、獣のようにしなやかな、酔わせるような官能的な温かみが素肌にとろけて匂い立つ、唯一無二な香りです。
この香りの流れを説明することは、性行為の詳細を伝えるくらい無意味なものです。ただただ溺れるように浴びる香りなのです。
この香りの延長線上にあるのが「グラン ソワール」なのかもしれません(「ゴルチエ2」も同じく濃厚ではあるが、こちらと比べるとより素肌に近く優しさを感じます)。
メタル素材で作られたボトルの背面の四隅にマグネットが付いており、もうひとつのボトル、もしくはメタル素材と結合するように出来ています。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ゴルチエ2」を「スイート・ミルキー」と呼び、「ベビーパウダーに、ミルクっぽいフローラルの甘さが混じったムスク。しかも落ち着かない高い音階で演奏している。油っぽいグリーンと理解できない防腐剤の匂い。吐き気がしてくる。」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。
2023年に完全に復刻されました。
ゴルチエのウェブサイト上で、「キミはゴルチエ2とマ ダムのどちらの復刻を望む?」というアンケートが行われました。その結果を反映して2022年に「ゴルチエ2」は復刻されました。
しかし、香り自体はジャスミンとオレンジ・ブロッサムが加わり、バニラはベンゾインとサンダルウッドにとって代わられたもので、不評だったため、2023年に、ほぼ完全な形で復刻され、再販されています。
香水データ
香水名:ゴルチエ2
原名:Gaultier²
種類:オード・パルファム
ブランド:ジャン=ポール・ゴルチエ
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:40ml/8,800円、120ml/14,300円
シングルノート:アンバー、バニラ、ムスク