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【ルイ ヴィトン】カリフォルニア ドリーム(ジャック・キャヴァリエ)

ルイ・ヴィトン
©LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトン
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カリフォルニア ドリーム

原名:California Dream
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2020年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/48,400円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン

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カリフォルニアの夕陽は、マンダリンの香り。

©LOUIS VUITTON

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日中はどこまでも青かった空が、夜に近づくにつれ虹色に輝いてゆきます。私は夕焼け(サンセット)が大好きです。なぜならそれは日中のエネルギーと夕方の期待を感じさせるからです。そして何かが終わり、新しい何かがはじまろうとしている瞬間だからです。

感情をフレグランスで表現するのが大好きである私にとってそれは最高のテーマでした。

ジャック・キャヴァリエ

ルイ・ヴィトンは、2019年4月に、アメリカ西海岸のカリフォルニアの夏にインスピレーションを得た3種類から成る「パルファン ド コローニュ」を発売しました。それは燦燦と輝く真夏の太陽への賛歌である「サン ソング」と、砂漠の真ん中を疾走する「カクタス ガーデン」、そして海で波と戯れる「アフタヌーン スイム」から成ります。

しかしカリフォルニアの夏を象徴する大切なものをあとひとつ忘れています。それは〝夕陽〟です。

2020年5月28日に発売された第四弾の香り「カリフォルニア ドリーム」は、そんな〝カリフォルニアの夕陽〟を、その魅惑的な色の移り変わりも含めてボトルに焼き付けた香りです。

ルイ・ヴィトンの専属調香師ジャック・キャヴァリエにより調香されました。この香りの構想は、3作品を紹介した後すぐにジャック・キャヴァリエの中に湧き上がり、1年間かけて生み出されました。


ちなみにこの香りは、彼自身のイメージと、ビジュアルアーティストのアレックス・イスラエルが2013年に発表した「Sky Backdrop」の世界観が合致したことにより生まれました。

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カリフォルニアの夢とは?

カリフォルニアとロサンゼルスは私の第二の故郷です。私はマリブから見るビーチのサンセットを愛しています。それはブルーとピンクが溶け合い、新鮮さと柔らかさを同時に思い起こさせます。

ある日、ノブ(Nobu)で食事するためにマリブに向かう車の中から、海と空のブルーと夕陽のピンクの完璧なバランスを目撃してしまい私はあっけにとられました。 そこには永遠の魔法のような感覚がありました。そして、この香りが欲しい!と渇望しました。こうしてカリフォルニア・ドリームの着想は生まれたのでした。

ジャック・キャヴァリエ

「カリフォルニア ドリーム」という香水名は、ママス&パパスが1965年に歌った「California dreamin’(夢のカリフォルニア)」(全米No.4)をイメージさせることを前提につけられました(ウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』にも使用されていたあの名曲)。

寒い冬の日に、温かいカリフォルニアを夢に見るという歌詞の曲であり、発表当時、ベトナム戦争に従軍したアメリカ兵にとって、遠い異国の地から、アメリカを懐かしむという意味も生み、やがて反戦ソングの意味合いも持つようになりました。

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カリフォルニアの夕焼けの世界へようこそ

©LOUIS VUITTON

マンダリン・オレンジは日暮れ時の空と同じようにさまざまな表情を持っています。シトラスだけでなく、フローラルな要素もあり果実の香りの悦びを膨らませます。マンダリンが地平線となり、これをムスクが温かく引き伸ばしてゆきます。

そこにアンブレットシードが、湿った大地と洋梨のようなアクセントを添え、ベンゾイン (安息香) からは、柔らかな熱が脈打つように広がります。今はじまろうとする喜ばしい夜を予感させる、陽光の余韻が満ち広がります。

ジャック・キャヴァリエ

イタリア産のマンダリンを大量に使用し、柔らかいベンゾインバルサムと組み合わせているのがとてもユニークです。

ジャック・キャヴァリエ

ベルガモットやレモンの香りが、燦燦と頭上を照らす太陽をイメージさせるとしたならば、マンダリン・オレンジの香りは、情熱的に最後の抱擁を交わすように斜めから照らす夕陽をイメージさせます。

夕陽と青かった海と足跡の残るビーチとビーチボーイズの歌さえあれば「カリフォルニアの夢」ははじまります。手の届かない存在だった太陽が、夕焼けになってあなたの全身とひとつになる一瞬の、あの温かい甘いひとときが広がるように、この香りは、フレッシュかつジューシーに広がるマンダリン・オレンジとピリっと渋いオレンジピールのマリアージュからはじまります。

刻々と変化する夕暮れの空のように、「カリフォルニア ドリーム」は驚きに満ちています。私の出発点は、涼しさを包み込む暖かさを生み出すことでした。

ジャック・キャヴァリエ

そんなほのかに渋い甘やかさに、みずみずしい洋ナシが溶け込み、優しい愛が生まれます。

そして植物性ムスクである天然のアンブレットシードが導く、ふんわりと甘い花々の調べによって、うっとりさせるピンクとブルーのグラデーションの世界へと導いてくれるのです。〝カリフォルニアの夕焼けの世界へようこそ〟。

斜め後ろから愛する人に抱きしめられる香り、それは、独占したい何かに、掴まえてもらう喜びに満ちた香り、だから、あなたを太陽がつかまえて抱きしめてくれるように温かくて心地よいのです(それでいて愛する人を独占するような=ルイ・ヴィトンを独占するような、虚栄心を満たす部分もあります)。

オレンジと洋ナシの絶妙なバランスが、太陽の最後の煌めきのように素肌を照らしてくれます。やがてバニラとベンゾインが夏の夜の温かな空気のように広がり、酔わせるような浮遊感を与えてくれます。

それは、ある人には、夕焼けの中で、海水の中で浮遊する至福の瞬間であり、また別の人には、夕焼けを背に、ディナーのために水着からドレスへと着替えする「大いなる休日の余韻」なのです。

私は、ルイ・ヴィトンの香りを作るとき、常に、エモーションからはじまり、次に原材料の選択、そして、最後に、コンセプトを考えます。

ジャック・キャヴァリエ

アレックス・イスラエルの「Sky Backdrop」の世界観を反映させたボトルが素敵です。トワイライトブルーの空が、透き通るようなピンクを飲み込んでいく瞬間を見事に捉えています。

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香水データ

香水名:カリフォルニアドリーム
原名:California Dream
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2020年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/48,400円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン


シングルノート:マンダリンオレンジ、洋ナシ、アンブレット、ムスク、ベンゾイン