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イヴ・サンローラン

【イヴ サンローラン】リブレ(アン・フリッポ/カルロス・ベナイム)

イヴ・サンローラン
©YSL Beauté
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リブレ

原名:Libre
種類:オード・パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:アン・フリッポ、カルロス・ベナイム
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/4,950円、30ml/12,650円
公式ホームページ:イヴ・サンローラン

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フェミニン vs マスキュリンの香り

©YSL Beauté

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2019年11月1日(金)に発売されたイヴ・サンローランの新作「リブレ」。それは1975年に発売された「オー リブレ」の流れを汲む、サンローランのブランド哲学を21世紀に昇華させた香りです。

「リブレ」とはフランス語で「自由」を意味します。この香りのテーマは、「あなたを突き動かす自由」です。それは60年代から70年代にかけて、女性ファッションに男性ファッションの要素を組み込むことによりファッションに革命(スモーキング革命)を起こしたイヴ・サンローランの自由奔放なクロスジェンダー精神を継承しています。

オリエンタル・フゼアの香りは、アン・フリッポカルロス・ベナイムにより調香されました。

フランス産ラベンダー(IFFがYSLのために特別に作り上げたディーバ・ラベンダーという、ラバンディン種よりカンファーを徹底的に抽出した究極のフレッシュフローラルラベンダー精油)による(マスキュリンな)フゼアと、マンダリン・オレンジのジューシーなフルーティが遭遇するトップノートからはじまります(甘酸っぱいブラックカラントがこの対極の香りを結び付ける役割を果たしています)。

やがてミドルノートにおいて、香りを増すラベンダーに対して、(フェミニンな)モロッコ産オレンジブロッサムとジャスミンサンバックが興味深いコントラストを生み出します。そこに、バニラブルボンピュアジャングルエッセンス™がクリーミーな液体をゆっくりと注ぎ込んでいきます。

フルーティかつフローラルかつハーバルな余韻に包まれながら、アンバーグリスとホワイトムスク、シダーの温かくも官能的な香りが加わり、円やかなドライダウンを迎えます。

サンローランの人気バッグ「ケイト」のように鋲で打ち付けられたカサンドラのブランドロゴが目立つボトルと、ネックラインのゴールドチェーンと、アシンメトリーなブラックキャップ(なぜかとても安っぽいプラスチック製)が実に個性的です。

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今のサンローランに「自由な精神」はあるのか?

©YSL Beauté

「リブレ」のキャンペーン・ミューズとしてイギリス人のシンガーソングライターであり、ファッション・アイコンでもあるデュア・リパ(1995-)が起用されています。素敵な女性ですが、サンローランのイメージからはかけ離れています。

デュア・リパの健康的な肉体がとても好きです。でもサンローランのイメージではない。©YSL Beauté

やはりサンローランと言えば、このイメージです。©SAINT LAURENT

どうせ「リブレ」という名でいくのなら、安全圏を突っ走るようなイメージ戦略ではなく、イヴ・サンローランの歴史が、色々な伝統と常識を突き破ってきたという過去の「リブレ」の精神を賞賛するようなヴィジュアル・イメージを作り出して欲しかったです(ハリウッド風ではなく、フレンチシックに)。

香り自体は、実に素晴らしい香りであり、ディーバ・ラベンダーの独特な甘さとハーバルさが、煌くホワイト・フローラルに包み込まれているようなかなり癖になる香りです。とにかくこのラベンダーは素晴らしい!

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香水データ

香水名:リブレ
原名:Libre
種類:オード・パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:アン・フリッポ、カルロス・ベナイム
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/4,950円、30ml/12,650円
公式ホームページ:イヴ・サンローラン


トップノート:マンダリン・オレンジ、ラベンダー、ブラックカラント、プチグレン、ネロリ
ミドルノート:ジャスミンサンバック、オレンジ・ブロッサム
ラストノート:マダガスカル・バニラ、シダー、アンバーグリス、ホワイトムスク、トンカビーン