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【エタ リーブル ド オランジェ】ライク ディス こんなふうに(マティルデ・ビジャウイ)

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ライク ディス こんなふうに

原名:Like This
種類:オード・パルファム
ブランド:エタ リーブル ド オランジェ
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2010年
対象性別:女性
価格:50ml/16,500円、100ml/25,300円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP

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ティルダ・スウィントンが本当に関わった香り

©Etat Libre d’Orange

©Etat Libre d’Orange

2007年に『フィクサー』でアカデミー助演女優賞を獲得したスコットランド人女優ティルダ・スウィントン(1960-)とエタ リーブル ド オランジェがコラボレーションした香りです。

それは、ちまたに存在する拝金主義の有名人の名を冠した、本人がほとんど関わっていない(人気フレグランスをほとんどコピーした)ガラクタとは全く別のベクトルで、2010年に生み出されたフレグランスです。

その香水名は、ティルダが崇拝する13世紀イスラムの神秘主義者・詩人であるジャラール・ウッディーン・ルーミーからきています。彼女自身は、長年ペンハリガンの「ブルーベル」を愛用していました。ジャン・パトゥの「ジョイ」、エルメスの「カレーシュ」「ヴァンキャトル フォーブル」が好みの香りであるという以外には、取り立てて香水が好きな人ではありませんでした。

調香を担当したマティルデ・ビジャウイ(当時30歳にも達していなかった)と、ティルダ・スウィントンは綿密に打ち合わせをし、ティルダの望みである、その香りを嗅ぐと、〝温かみ〟と〝居心地の良さ〟を感じさせる香りの調香を開始しました。それは、今までフレグランスに興味を感じなかった人々を惹きつける香りを作ろうという恐ろしく困難な創造の旅の始まりでした。

ジンジャーとパンプキンが同居したオレンジ色の香りは、ティルダが望む香りが、「私はスコットランドの実家の香りに一番落ち着きを覚える」という答えから導き出された香りでした。それはスモーク、雨、ジンジャーブレッド、温室の香りでした。

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真のアーティスト、ティルダ・スウィントン


ちなみにティルダ・スウィントンと言えば有名なのが、1995年9月4日から10日にかけてロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで行われた「The Maybe」というパフォーマンス・アートでした。

それはガラスケースの中に入りティルダが寝ている姿を約6時間、観客に鑑賞してもらうという試みです。翌年ローマのバラッコ美術館で行われ、2013年3月にもニューヨークのMoMAで行われました。それは本人にしか何日何時にやってくるかわからない不確実性をアートにしたパフォーマンスでした。

実際のところ、香り自体もそんなティルダのアーティスト気質を反映した、奇妙な香料の組み合わせ(甘さとジューシーさとスパイシーさの同居)とイモーテルという癖のある香料のブレンドによって調香されています。

この香りの素晴らしいところは、奇抜でとんがった外見であるにも関わらず、人間的な温かみを感じさせるティルダと全く同じように、人々の心を捉えていく、奇妙だが、心温まるその香り立ちの個性にあるのです。

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香水データ

香水名:ライク ディス こんなふうに
原名:Like This
種類:オード・パルファム
ブランド:エタ リーブル ド オランジェ
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2010年
対象性別:女性
価格:50ml/16,500円、100ml/25,300円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP


シングルノート:ベチバー、ムスク、イモーテル、モロッコ産ネロリ、インドネシア産ジンジャー、タンジェリン、ヘリオトロープ、ローズ、パンプキン