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コントル ジュール|アニック・メナードの先生への思いが込められたイモーテルの香り

フレデリック・マル
©FREDERIC MALLE
フレデリック・マル
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コントル ジュール

原名:Contre-Jour
種類:オード・パルファム
ブランド:フレデリック・マル
調香師:アニック・メナード
発表年:2026年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/10,890円、50ml/37,290円、100ml/53,130円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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最後に実現したフレデリック・マルとアニック・メナードのコラボ

©FREDERIC MALLE

「コントル ジュール」はフレデリックが去った後にリリースされましたが、彼と共に開発されたものです。ですから、当然ながら当初のビジョンの一部を受け継ぎつつ、同時に新たな章を切り開いているのです。

実は私にとって、この香りはとても個人的な意味を持つ作品なのです。

アニック・メナード

2000年に「エディション ドゥ パルファム フレデリック マル」を創業したフレデリック・マルは、当時、影の存在だった調香師に光を当て、香水の誕生のプロセスを一般消費者に対して明らかにしました。そして21世紀の香水の時代が、〝調香師の時代〟と呼ばれる流れを作り出したのでした。

そんな彼が、2024年6月末をもって、ブランドのクリエイティブ・ディレクターから退任することになりました(2015年にエスティローダーの傘下に入っていた)。

フレデリック・マルがいなくなった後にはじめてエスティ・ローダーが主導となり生み出したのが、2026年4月8日に発売された「コントル ジュール」でした。フランス語で「逆光」を意味する名を持つこの香りにより、アニック・メナードが遂にフレデリック・マルに光臨しました。

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アニック・メナードの先生への思いが込められたイモーテルの香り

©FREDERIC MALLE

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光と影、柔らかな質感と、より荒々しく予想外の質感との対比。「コントル ジュール」のコンセプトは、緊張感を生み出すことでした。

私はイモーテルの捉えどころのない性質に惹かれました。この素材はとても個性が強いんです。これまであまり使われてこなかった領域、特に花と組み合わせたり、よりフェミニンな表現で使ってみることに興味がありました。

最初から、イモーテルの花と、ローズやサンダルウッドを対比させたいと考えていました。

アニック・メナード

かつてアニック・グタールという女性がいました。彼女は1985年に「サーブル」という香りを発表しました。フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが夏に愛用していた、世界初のイモーテル(ヘリクリサム=エバーラスティングフラワー)の香りでした。

この頃、アニック・グタールと合流した、イジプカ(ISIPCA)を卒業したばかりの若い女性調香師がいました。その名をイザベル・ドワイヤン(1959-)と申します。「サーブル」には、彼女もアニックの右腕として調香に参加していました。

そして時は流れ2026年にアニック・メナードが「コントル ジュール」というイモーテルの香りを生み出しました。実はこの香りは、イジプカ(ISIPCA)で調香師のトレーニングを受けていた頃に師事していたイザベル・ドワイヤン先生に対する想いを込めた香りとして生み出されました。

1985年当時、既成概念にとらわれず、個性とクリエイティブな反骨精神で、香りの世界をより豊かにした二人の女性の偉大さを讃えた香りとも言えます。

そんな自分のルーツに対する敬意と、フレデリック・マルという調香師に光を当てたブランドに対する敬意を凝縮した「コントル ジュール」は〝逆光〟の意味の如く、太陽の温かさを思わせるイモーテルと、冷たく微笑む闇夜に鋭い棘を煌めかせるダマスクローズの光と影のコントラストを、全身で受け止めていく香りなのです。

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〝太陽がいっぱい〟の感覚に満たされるスパイスフラワーの香り

©FREDERIC MALLE

〝逆光〟それは、焼き付ける太陽を背に受けていくように、焦がしたメープルシロップ/燻したコーヒー/粘り気のあるカレーの独特なスパイシーハニーな甘さが、苦みと酸味の効いたシトラスの爆発と共に弾け出すようにしてこの香りは、燃え上がるようにしてはじまります。

まるで素肌の上でゲーテの不滅の格言が、不滅の輝きを広がらせていくように、光(=イモーテル)のざらざらとした強さと同じくらい、影(=ダマスクローズ×ゼラニウム)が暗黒への招待状を、純粋なるダークに柔らかなスパイシーさを素肌を透かして心に届けてくれるのです。

どうやら明るいスパイシーさと、暗黒のスパイシーが、スポットライトを被写体の背後から当てることにより、そのシルエットを浮かび上がらせるように、イモーテルとローズの魅力を引き立たせてゆきます。この光と影の要素を構成していくために、(水仙のグリーンスモーキーさによる)タバコやシナモン、ターメリック、フェヌグリーク、(アーシィーな)パチョリなどかなりの香料がブレンドされていることが分かります。それほどこの香りの〝逆光〟は絶妙なバランスで生み出されているのです。

そして、心の中にサンダルウッドで作られた樽が生み出されてゆきます。やがてイモーテルに温められたダマスクローズは、樽の中で熟成したワインの香味を放ちながら、ハーブリキュールとのスペシャルブレンドにより、実にまろやかに芳醇なクリーミーさを身体の内から外に向けて漂わせてゆきます。

どうやらこの香りには、とても不思議なパワーがあるようです。それはまるで〝太陽がいっぱい〟の感覚に満たされる瞬間があることです。それは眩しすぎて目がくらむようでもあり、いつも心に太陽が照らされるようでもあり、太陽に向かって飛ぼうとして燃え尽きていくようでもあります。つまり様々な感情を呼び覚ます香りの万華鏡が素肌の上で、まるで矛盾が戯れるように、極めてドライにスパイスが展開してゆくのです。

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香水データ

香水名:コントルジュール
原名:Contre-Jour
種類:オード・パルファム
ブランド:フレデリック・マル
調香師:アニック・メナード
発表年:2026年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/10,890円、50ml/37,290円、100ml/53,130円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:イモーテル
ミドルノート:ダマスクローズ・アブソリュート、水仙
ラストノート:サンダルウッド