724
原名:724
種類:オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2022年
対象性別:ユニセックス
価格:35ml/24,310円、70ml/44,000円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
元々は、超高級百貨店バーグドルフ・グッドマンのために作られた香り
都会生活は魅力的で刺激的です。他に類を見ないものです。「724」は都会生活の活気、美しさ、絶え間ない動き、そしてすべてが可能であるという都会のスピリットを閉じ込めた香りです。しかし「724」は、大都会の匂いについてではありません。それは大都会の雰囲気、人々の交流を通して人々が受けるインスピレーションについてです。
清潔感、純粋で新鮮でありながら、同時に包み込むような香りを表現したかったのです。それは守られているような心地良さと清潔感を演出し、物事や他人に対してオープンで好奇心を持ち続けるのに役立ちます。これこそ、大都会を巡る私が心から求めているものです。
フランシス・クルジャン(以下、すべての引用は彼のお言葉です)
メゾン・フランシス・クルジャンから、フランシス・クルジャンが2012年にアメリカ・ニューヨークの超高級百貨店バーグドルフ・グッドマンの111周年を記念して、限定の香りとして生み出された「754」(300ドル)は、バーグドルフ・グッドマンの住所である五番街754の〝754〟から採られました。
超富裕層も凄腕の詐欺師も吸い寄せる、惡の華の園バーグドルフ・グッドマンのために作られたこの香りは、親会社のニーマン・マーカス・グループが2020年5月に経営破綻した事により、廃盤になったのですが〝クルジャンの幻のラグジュアリー・ムスクの名香〟として根強い人気を誇っています。
この香りが、ほんの少しだけアレンジされ2022年秋(日本は同年9月7日)に「724」の名で、世界中で販売されることになりました。
週7日、24時間、大都会のリズムを感じて、街と一体化して脈動するような生命力をムスキーでフローラルの都会的なフレグランスで表現したという意味が込められ「724」と名付けられた香りです。
初めて私がニューヨークに行ったとき、すぐに私を驚かせたのは、街の活気、高揚感とワクワク感に満ちたエネルギーでした。早朝の通りを歩き、ランドリーの前を通り過ぎると、爽やかな朝の空気の中に漂う濃い白い蒸気が見えました。とても心地よく、いつも良い気分になりました。これらの要素は「724」のインスピレーションの一部です。
とはいえ、このフレグランスはニューヨークだけのものではありません。世界のすべての大都市に共通するもの、つまり何でも可能だという感覚についてのフレグランスです。
ニューヨークに住んだ後、私は世界中を仕事で旅し、シドニー、東京、ソウル、上海、ニューデリー、ムンバイ、マニラ、クアラルンプール、モスクワ、ロンドン、ベルリン、ブエノスアイレス、ロサンゼルスなど、多くの美しい場所を見る機会がありました。そしてもちろん、私の故郷であり、いつも戻ってくる大都市であるパリは、無限のインスピレーションの源であり、私が最も創作を楽しみたい場所です。
それぞれがまったく異なっているにもかかわらず、これらの大都市には、ある意味ではあなたを高揚させ、刺激する何かが共通しています。「724」はまさにそれです。1週間7日、1日24時間、香りのある生活のためのフレグランスです。
「724」は「754」とほぼ同じ香りです。
大都市には人を圧倒し、刺激を与え、高揚させる何かがある。私はそのコミュニケーションのエネルギー、調和して脈打つ生命を、ムスクと花の香りの都会的なフレグランスに翻訳し、1週間7日間、24時間香りのある生活にちなんで「724」と名付けました。
「724」は、重なり合うテクスチャのような3つのメイン・アコードで構成された、ムスクフローラルの香りです。トップノートは、アルデハイドとイタリア産のベルガモット精油が奏でるフレッシュな〝アーバン アコード〟です。非常に明るく、わずかにメタリックな印象です。
コアノートでは、エジプト産ジャスミン アブソリュートと白い花々が奏でる〝ホワイトフローラル アコード〟が感じられます。最後にベースノートからは非常に甘く、温かみさえ感じる香りが漂います。サンダルウッドとホワイトムスクのおかげで、全体の構成に安心感を与えるため、私はこれを〝快適なコットン アコード〟と名付けました。
「724」は、大都会の泡のような香りで、寝るときに枕にしたいような香りです。エネルギーを与え、気分を高揚させてくれますが、同時に心地よさも感じられます。
週7日、24時間、マンハッタンのノンストップのペースを受け止めるように、ラグジュアリーなリズムに身を委ねるこの香りは、わずかにメタリックに煌めくアルデハイドにより、シュワシュワっと泡立つレモンのようなカラブリアン・ベルガモットの輝きが、星降る青空の如く、素肌に向かって氷のように微笑むような、透き通るようなフレッシュ感からこの香りははじまります。
どうやら「724」は「754」とほぼ同じです。スズランの清らかなカリオンの音色が、すぐに軽やかに加わってゆきます。最初のひと吹きから、大理石、ダイヤモンド、真珠、プラチナ、クリスタル、高層ビルから見下ろす街並みといったラグジュアリーな大都会の息吹を全身で受け止めていくようです。
そして内から秘めやかに放射するようなホワイトムスクとジャスミンの光に全身が満たされてゆきます。只者ではない風格と存在感がこの香りから感じられるのです。でありながら日常にまったく邪魔にならない所が、この香りの恐ろしい所です。
やがてホワイトムスクとガラクソリドの光に照らされ、涼やかにフルーティなスイートピーとエアリーなモック・オレンジが、明るく幸福感が爆発するように広がってゆきます。
明らかにサンダルウッドだけではない、繊細かつクリーミーな木々の囁きが、素肌の上に散りばめられたレモンとスズランを中心とした花々の輝きと、見事なハーモニーで包み込んでくれます。
一日、たっぷりとマンハッタンのラグジュアリーな世界を満喫します。
「724」のボックス・カラーは、独特の青の色合いです。現代の都市生活のシンボルである、セメントグレーのビルディングとブルーのデニムジーンズを反映するように、慎重に作成されました。私たちはこの色合いを「アーバン ブルー」と名付けました。「724」の書体は、デジタル印刷を彷彿とさせる彫りの深い形をしています。
まさにバーグドルフ・グッドマンの隣にあるプラザホテルから出てきた、白いドレスシャツやブラウスを着た上品なゲストから漂ってきそうな、今日一日、たっぷりとマンハッタンのラグジュアリーな世界を満喫するぞという、明るく、活気に満ちた、幸福なる種族の高揚感に包まれていくようです。
そんなラグジュアリーなムスクを胸いっぱい吸い込み、自分自身も同じクラスの仲間入りを果たせそうな優雅な気分にしてくれる香りです。シャネルの「1957」やバイレードの「ブランシュ」、メゾン マルジェラの「レイジー サンデー モーニング」とよく比較される香りです。
香水データ
香水名:724
原名:724
種類:オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2022年
対象性別:ユニセックス
価格:35ml/24,310円、70ml/44,000円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
トップノート:アルデハイド、カラブリアン・ベルガモット
ミドルノート:エジプシャン・ジャスミン・アブソリュート、モック・オレンジ、スイートピー
ラストノート:ホワイトムスク、サンダルウッド