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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます。

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アデライン、100年目の恋(2015)1【映画の中のファッション】(4ページ)

その他の現代の女優たち
その他の現代の女優たち
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グッチのフリーダ・ジャンニーニがデザインした衣裳②







本作のハイライトとも言えるベルベットのバーガンディロングドレス(ウエストにスパンコール・ディテール)は、1945年の大晦日のパーティでも同じ場所で帰国した兵士達とのお祭り気分の時に着ていたドレスであり、このドレスを2013年の大晦日に再び着ている所にこのシーンの意味はあります。

グッチのフリーダ・ジャンニーニがデザインしたこのドレスはエレガンスの極みと言える素晴らしいシルエットのドレスであり、今のグッチが手にしたものと失ったものを明確に教えてくれるドレスです。

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グッチのフリーダ・ジャンニーニがデザインした衣裳③





そして、そのドレスの上に羽織る50年代のジバンシィのようなロングコートが登場します。こちらは、グッチのプレ・フォール・コレクションからの衣裳なのですが、絞られたウエストラインと上質な生地が織り成すドレープ感が、「コートとは寒さをしのぐものではなく、エレガンスを生み出すもの」という鉄則を再認識させてくれます。

こういったコートはマレーネ・ディートリッヒがかつて言ったように、15分以上着ることが出来ない暑いものであり、誰かに羽織らせてもらい、誰かに脱がせてもらうまでの僅か15分間のためだけのコートなのです。

黒のレザーグローブと小さな黒のがま口バッグのバランスも素晴らしく、彼女が人生を通じていかにがま口バッグを愛しているかということをよく伝えてくれます。