パコ ラバンヌ プールエル
原名:Paco Rabanne Pour Elle
種類:オード・パルファム
ブランド:パコ・ラバンヌ
調香師:ジャック・キャヴァリエ、オリヴィエ・クレスプ
発表年:2003年
対象性別:女性
価格:50ml/8,800円
甲冑ドレスを脱ぎ捨てた『戦う女』の香り
1973年に発売されたパコ・ラバンヌの代表作「パコ ラバンヌ プールオム」の女性版として、2003年に「パコ ラバンヌ プールエル」は発売されました。
パワフルで個性的なフローラルアンバーの香りはジャック・キャヴァリエとオリヴィエ・クレスプにより調香されました。
すべてを捨てて、素肌と香りを溶接するメタリック・ピーチ
パコ・ラバンヌと言えば甲冑ドレス=「新しい素材で武装した戦い」=女性の社会進出のための戦闘着としてのアマゾネス・ファッションです。その精神をそのまま香りに投影させたのがこの「プールエル」です。
それは、武装した女性が、甲冑を脱いだ時に見せる、たおやかな女性の魅力に包まれていく香りです。意気揚々と戦っている女性の清々しい横顔を思わせる、ホワイトペッパーが降り注ぎ、弾け跳ぶマンダリンオレンジとひとまとめになり、アクアティックなシトラスシャワーを浴びるようにしてこの香りははじまります。
すぐに新鮮なフリージアと甘酸っぱいプラム、アプリコットが加わり、戦いの中、女性は神々しく太陽のように輝くのです。
やがて、戦いを終えた女性が、休息のはじまりを告げるように、洗練されたセンティフォリア・ローズがうっとりするほど円やかに、ジャスミンとカロ カロンデと共に、軽やかに素肌に引き伸ばされてゆくのです。
そんな中、ピンクペッパーがシャキっと明日への英気を養うように、甘く熟したピーチとイランイランに注ぎ込まれてゆきます。そして、クリーミーなサンダルウッドとアンバー、ホワイトムスクの渦巻く星雲に飲み込まれ、官能的な夜を迎え、明日の戦いに備える内なる甘い情熱に満たされていくのです。
甲冑ドレスを脱いだばかりのようなメタリックなピーチの広がりが、強さとやさしさ、冷たさと温かさという、美と壊れやすさの絶妙なバランスを感じさせます。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「「ビヨンドパラダイス」スタイルをもっとシンプルにしてあり、そしてちょっとエキゾチックで異国にいる気持ちにしてくれる。風変わりなミルキーメタリック・ピーチを添えた、すがすがしくてフレッシュなジャスミン。多くは要求せず、それでいて一緒に暮らしやすい感じ」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:パコ ラバンヌ プールエル
原名:Paco Rabanne Pour Elle
種類:オード・パルファム
ブランド:パコ・ラバンヌ
調香師:ジャック・キャヴァリエ、オリヴィエ・クレスプ
発表年:2003年
対象性別:女性
価格:50ml/8,800円
トップノート:マンダリンオレンジ、ホワイトペッパー、ホワイトフリージア、プラム、アプリコット、ピンクペッパー
ミドルノート:センティフォリアローズ、ジャスミン、カロカロンデ、ティアラフラワー、イランイラン
ラストノート:ピーチ、マソイアウッド、アンバー、ホワイトムスク、サンダルウッド