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ジョー・マローン・ロンドン

【ジョー マローン】オレンジ ブロッサム コロン(ジャン=クロード・デルヴィル)

ジョー・マローン・ロンドン
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オレンジ ブロッサム コロン

原名:Orange Blossom Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ジャン=クロード・デルヴィル
発表年:2003年
対象性別:女性
価格:30ml/11,880円、100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン

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キャサリン妃が愛する香り


2011年4月29日のウィリアム英国王子とキャサリン妃のロイヤル・ウエディングにて、ウェストミンスター寺院のキャンドルに、キャサリン妃のリクエストにより、「オレンジ・ブロッサム」キャンドルが使用されました(そして、一部に「グレープフルーツ」と「ライム バジル&マンダリン」を配し、コンバイン効果を生み出した)。

さらに、ゲスト用のトイレには、「オレンジ ブロッサム」のハンドソープとローションが置かれていました。以後、この香りは、キャサリン妃のアイコンの一つとなりました。

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ライラックが引き立たせるオレンジの香り

©Jo Malone London

この香りが生み出されたきっかけは、ジョー・マローンが、ロサンゼルスのホテル・ベル・エアー(エリザベス・テイラーやマリリン・モンローが愛した1946年に建てられた、高級住宅街の中にある庭園に囲まれた地中海風のホテル)のスイートルームに滞在した時に生まれました。

近くのオレンジの木から絶えず天然のオレンジの香りが部屋全体を優しく包みこむように、換気も含め全てが演出されていたことに対する驚きから生まれた香りです。ジャン=クロード・デルヴィルにより調香されました。

ジョーがこの香りをプロデュースするにあたり調香師に依頼したのは、以下の三点でした。それはまず何よりも採ったばかりのクレメンタインの皮の香りと、グリーンを仄かに漂わせ、温かい日差しの中でオレンジを食べたくなるようなフレッシュ・エアーを生み出すということでした。

かくして生み出されたこの香りは、甘くて酸味の少ない透明感のあるクレメンタインの花にシトロンがブレンドされ生み出された、ジューシーさも伴う爽やかなオレンジの香りからはじまります。

ライラックを中心にオレンジ・ブロッサム、ウォーター・リリーが重ね合わされ、ベチバーの静謐さとアイリスのエレガンスにより香りは、明るさと共に優しさに包まれ、心に安らぎを与えてくれます。

何よりもこの香りの特徴は、多くのオレンジ系の香りがベースノートで使用しているムスク(「ネロリ ポルトフィーノ」トム・フォード)を一切使用せず、終始優しいホワイトフラワーの香りに包まれるという点です。

ホワイト ジャスミン&ミント」や「ブルーアガバ&カカオ」とのコンバインの相性が推奨されています。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ジャスミンの香りによく似ていて(ルカは通りすがりざまに「インドールがどっさりだ」とつぶやいていた)だけど気持ちのいいひねりが添えられている。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:オレンジ ブロッサム コロン
原名:Orange Blossom Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ジャン=クロード・デルヴィル
発表年:2003年
対象性別:女性
価格:30ml/11,880円、100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン


トップノート:クレメンタイン・フラワー、シトロン
ミドルノート:ライラック、オレンジ・ブロッサム、ウォーター・リリー
ラストノート:アイリス、ベチバー