再びサリー姿で登場するオクトパシー
オクトパシー・ルック8 二着目のサリー
- スカイブルー・サリー
- 真珠のネックレス
- バングル重ね付け
タイトルと同名のキャラクター、美しいアマゾンのモード・アダムスは、拍子抜けするほど温かみがあって、母親的だ。おセンチといってもいい。オクトパシーはリーダーだが、つぎの瞬間にはうすのろになってしまう。周囲でなにが起こっているかもご存じないらしい。この役柄自体が大失敗の上に、演技が人畜無害のにこやかなものであるため、ボンドをタコ形のベッドに誘い込んだときも、これはきっと枕にもたれて、ミルクティーでも飲むつもりだろう、と思えてくる。
ポーリン・ケイル
そして、最後にエキゾチック・パジャマで冴えなくも撃沈。
オクトパシー・ルック9 パジャマ
- 黄金のシルクパジャマ
オクトパシーのアイコニック・ファッションは、ホワイトガウンと、二種類のサリー、そして、赤のジャンプスーツの4点でしょう。ひとつだけ残念なのは、折角のボンドガール屈指の美脚をビキニなりアズディン・アライアのボディコンなりでもう少し見せて欲しかった所です。
オクトパシーという役柄のもつ〝男を夢中にさせて骨の髄までしゃぶりつくして財を成してきた〟という背景が伝わる、エロティックな要素をもっと反映させるべきでした。見た目が気品に満ち溢れているモード・アダムスがそういったファッションに身を包むからこそ、オクトパシーという役柄に凄みと真実味が生み出せたはずなのです(しかし、ジョン・グレンにそういったファッションIQを求めるだけ無理な話か・・・)。