2パターンあったカジュアルウェア。
これが正式採用されたパンツスタイルです。
マリリンモンローは、ピンクとの相性がいい女優です。
薄いピンクのクローズが、淡いレッドの口紅を引き立たせます。
階段は女性のベストフレンドです。
左から、監督のビリー・ワイルダー、マリリン、トム・イーウェル。
撮影中ビリー・ワイルダーは、マリリンをリラックスさせるためにあらゆる努力を惜しみませんでした。『麗しのサブリナ』のオードリー・ヘプバーンを含め、ファッション業界に彼が与えた影響は計り知れない。
マリリンに演技指導するビリー・ワイルダー。
マリリン・モンロー・ルック3 パンツ・ルック
- ペールピンクの2ピース。ブラウス×トラウザー、ショールカラー、ベルトを上から。7分丈
- ハイヒールサンダル
「初対面の男性なのに、(私は)足の爪にマニキュアもしていなかったのよ」というセリフが印象的なマリリンがパンツルックで、下の階に住む主人公の男性と軽く一杯飲むことになります。マリリン・モンローの一挙手一投足(例えば、クーラーの前でブラウスをたくし上げる姿など)から目が離せません。たとえ、パンツルックであっても上質な生地に包まれたマリリンのボディが、はちきれんばかりの健康的なセックス・アピールに満ちています。
実は、このシーンに関しては当初、ショートパンツスタイルで考えられていました。しかし、下の写真を見ていただくとご理解いただけるように、その姿は「断ることの出来ない提案」そのものであり、こんな姿で、男性の部屋を訪れたならば、何もないほうがおかしいだろうという感覚を見ているものに呼び覚ます(そして、当時のヘイズ・コードにも抵触した)ものだったので、コスチュームは露出を抑えたものに変更されました。
1950年代にこのコスチュームは、裸も同然でした。
たしかに、健康的な西海岸サマー・スタイルではありますが、マリリン・モンローがこのスタイルをすると一瞬にして、男性を獣に変える効果を生み出します。
この雰囲気はまさに50年代黄金期のハリウッド!
マリリンにとって、ソファーに座ると言うのは、こう座ることなのです。
天真爛漫さとセクシーさが奇妙に同居するのがマリリン・スタイル。
マリリンと言えば、ヒップからレッグにかけての抜群のラインです。
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ほとんど削除された幻の入浴シーン。
親指が蛇口に引っかかり取れなくなり配管工を呼ぶ回想シーン。
撮影中に太もももあらわなマリリン。本当に女性が見てもうっとりとする可愛さがあります。
こういうショットにおいては、21世紀においても叶う女優はいません。