女流カメラマンを演じるルース・ハッセイ。
クールで母性愛に満ちたルース・ハッセイ(1911-2005)の最も魅力的なルック。孔雀の羽つきヘッドドレス。ストロングショルダーで洗練された女性のシルエットを生み出しているひとつボタンのスーツ。オープントゥーパンプス。クラッチとスカーフ。すばらしい髪形。
彼女が切るシャッターの前では、どんなに険悪な空気の中であっても、満面の笑みを作らざるを得ないカメラの本質。ファッションとカメラの密接な関係。それは真実と嘘を巧みに同居させることが出来るところにあります。
本作でメイクアップを担当しているのは、『オズの魔法使い』(1939)で有名なジャック・ドーン(1892-1961)でした。