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高倉健

『花と嵐とギャング』2 日本の美15(3ページ)

高倉健
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そして、物語は牧場で終わりを迎える。

明るい色のスポーツジャケットの首元にスカーフを巻くスマイリー。

一方、カップルは、日活の無国籍アクション風のウエスタン・ファッション。

東京ジョーも明るい色のスーツにレジメンタルタイ。

そして、東京ジョーのシューズは、白と黒のバイカラー・シューズ。

よく見るとジョーのスーツはピンストライプです。



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最後にバカヤローで終わる。

「スマイリー!コレも大丈夫?」とお金マークをノーテンキに作る佐和。

そんな妻・佐和に「バカヤロ~」と叫びながらも、迎えに来てくれた健気な姿を見て本当にうれしそうなスマイリー。

兄貴の東京ジョーが死んだにも関わらず、悲壮感の欠片もなく「バカヤロー」で終わるこの作品によって、東映のハッタリズムの極みとも言える東映ギャング・シリーズは始まりました。そして、生活感の全くない〝愛すべきバカ〟たちが勢揃いした、記念すべき第一作目のこの作品こそが、日本にはあまり存在しないオシャレ・ムービーの代表格と言えます。

60年代的なモードなギャング・スタイルと、モダンな台詞廻しと、サントラが欲しいほどにイケてるモダンジャズ、そして、新井茂子。この作品こそ、21世紀の日本人に再評価されてしかるべき要素を多分に含んだ作品なのです。