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グッチ

【グッチ】グッチ バイ グッチ プルミエール(ナタリー・ローソン)

グッチ
©GUCCI
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グッチ バイ グッチ プルミエール

原名:Gucci Premiere
種類:オード・パルファム
ブランド:グッチ
調香師:ナタリー・ローソン
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:30ml/9,130円、50ml/12,320円、75ml/15,620円

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フリーダ・ジャンニーニの野望

サルマ・ハエック(ケリングの女帝)

カミーラ・ベル

ブレイク・ライヴリー

2015年以降、グッチのクリエイティブ・ディレクターをつとめるアレッサンドロ・ミケーレが見事、グッチ帝国を復活させました。この帝国は、かつてトム・フォードによって築き上げられたものでした(1994-2004)。

ここで、復活させたという言葉が出てくるからには、衰退させたクリエイティブ・ディレクターの存在がある訳なのですが、その人の名をフリーダ・ジャンニーニと申します(2005-2014)。彼女は極めて優れたデザイナーだったのですが、ファストファッションとノームコア全盛の時代に、『グラマラスの復権』を目論み〝美男美女のためのワードローブ〟にこだわりすぎたため、グッチというブランドを衰退へと導いてしまいました。

そんなフリーダの野望の頂点が、ハリウッド女優の7割以上がレッドカーペットでグッチ・ドレスを着るようになることでした。そして、2010年5月14日の第63回カンヌ国際映画祭にて、グッチ初のオートクチュール・コレクション「グッチ プレミア」が発表されたのでした。

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時代はミケーレに飽き、フリーダに追いついた!?

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そんな彼女が、グッチからはじめて生み出した女性用フレグランス「グッチ バイ グッチ」は2008年に発売されました。

そして、2010年からはじまる「グッチ プレミア」コレクションを香りで体現したのが2012年に発売された「グッチ バイ グッチ プルミエール」です。ナタリー・ローソンにより調香されたこの香りのコンセプトは、「レッドカーペットを颯爽と歩くハリウッド女優たち」=ハリウッドの黄金時代の香りです。

柔らかに弾けるシャンパンのように、フルーティーなベルガモットとブラックベリーが弾けあうトップノートからこの香りははじまります。すぐに、オレンジブロッサムがフローラルシンフォニーの扉を開けてくれます。

ピオニー、ジャスミン、マグノリアといった白い花束がムスクに包まれ表れます。レザーとパチョリ、サンダルウッドが、華やかさの中にも大人の官能的なオーラを生み出してくれます。

ボトルデザインにおいて非常に面白いのが、ハリウッドをテーマにした香りなので、ゴールドのボトルカラーであることはよく分かるのですが、ネックの部分に金メダルと金の鐙(あぶみ)をぶら下げているのが、面白いです。

キャンペーン・フィルムは、ブレイク・ライヴリー(1987-)をミューズに、ロサンゼルスのシーツ・ゴールドスタイン・レジデンス(Sheats Goldstein Residence)にて撮影されました。監督は、2011年にライアン・ゴズリング主演の『ドライヴ』を監督したニコラス・ウィンディング・レフンです。キャンペーン・フォトはマート・アラス&マーカス・ピゴットによるものです。

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香水データ

香水名:グッチ バイ グッチ プルミエール
原名:Gucci Premiere
種類:オード・パルファム
ブランド:グッチ
調香師:ナタリー・ローソン
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:30ml/9,130円、50ml/12,320円、75ml/15,620円


トップノート:ベルガモット、オレンジ・ブロッサム、ブラックベリー
ミドルノート:ホワイトフラワーズ、ムスク
ラストノート:ミルラ、レザー、パチョリ、サンダルウッド