ディオール アディクト トゥー ライフ
原名:Dior Addict to Life
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2011年(日本販売終了)
対象性別:女性
価格:50ml/9,000円
10代からのディオール アディクト
2002年7月4日、アメリカの独立記念日に合わせて開催された、ディオールの2002年秋冬オートクチュール・コレクションのランウェイは、この上なき期待感に包まれていました。それは1996年からクリエイティブ・ディレクターをつとめていたジョン・ガリアーノが前夜に、「私たちはディオールを解体しました。今こそ再建の時です!失われたグラマラスを取り戻すのです!」という力強い革命宣言のためでした。そして、この時、「ディオール アディクト」の発売が高らかに宣言されたのでした。「ADDICT IT!」と!
しかし、2011年2月末にジョン・ガリアーノがパリのカフェで反ユダヤ的な発言をしたため、3月1日に電撃解雇されたのでした(後任のラフ・シモンズは2012年4月に就任)。そんなディオールが激震に見舞われた2011年6月に発売されたのが「ディオール アディクト トゥー ライフ」でした。
「ディオール アディクト」シリーズの中でも、さらに若い層(10代後半から20代半ば)に向けて生み出されたバージョンとしてディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。キャンペーン・モデルとしてカーリー・クロスが起用されました。
ピンヒールを履き、美脚をさらけ出しても、洗練されている女性の香り
「トゥー ライフ」のイメージは、脚線美とピンヒールと無邪気なステップです。すべてがカラフルで刺激に満ちた大都会に舞い降りた裸足の天使に与えられたピンヒールにより、人生が躍動していく、女性の特権を謳歌する10代から20代の女性のためとしてのこの香りは、ムスクの風に乗ってやって来る、ジューシーなピーチとラズベリー、ザクロからはじまります。
弾けるようにではなく、ふんわり舞い落ちるように、柔らかく、フルーツが素肌の上を満ち広がっていくところが、シャンパンのように弾けるフルーツの香りと一線を画するところです。ピンヒールを履き、美脚をさらけ出しても、洗練されている女性の姿がそこにはあります。
すぐに、もぎたて、摘みたての果汁で磨かれたローズとジャスミン、スズランといった花々が、ザクロを中心とした酸味のある甘やかな果実の残り香と溶け合いながら、フレッシュなローズウォーターときらめくスズランを清々しく広がらせてゆきます。
若い季節には、妖艶さは必要ありません。ただただ、太陽の光を浴びて、光り輝く、しなやかな曲線を描くむき出しの足と、その先に装着されたピンヒールさえあれば、そしてその他の部分をクリーンにさえ保っておれば、向かうところ敵なしなのです。
香水データ
香水名:ディオール アディクト トゥー ライフ
原名:Dior Addict to Life
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2011年(日本販売終了)
対象性別:女性
価格:50ml/9,000円
トップノート:ピーチ、ラズベリー、ザクロ
ミドルノート:ジャスミン、ローズ、スズラン
ラストノート:ムスク、ヴァージニア・シダー