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バーバリー

【バーバリー】バーバリー ハー(フランシス・クルジャン)

バーバリー
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バーバリー ハー

原名:Burberry Her
種類:オード・パルファム
ブランド:バーバリー
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/9,020円、50ml/12,650円、100ml/17,710円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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冒険心溢れる女性が、バーバリーのキャップをかぶるか?

この香りは、バーバリーというブランドがはじめて生み出したグルマン・フレグランスです。

フランシス・クルジャン

2018年10月17日に発売されたバーバリーの新作フレグランスのコンセプトは、最近、どのブランドも同じようなコンセプトでうんざり気味でもある〝冒険心あふれる(ロンドンの)女性〟です。

「自分の考えをためらいなく表現する、ロンドンっ子のアティチュードが好き。ここには物事を変えていく人が集まっているの」というカーラ・デルヴィーニュ(バーバリーのミューズ)のコメントに、世界中で増殖中の、閉塞感を感じている若者たちがどれだけ共感できるのだろうか?

私からすれば、ロンドンっ子のアティチュードよりも、英国の下町スピリット=反逆精神の方が、遥かに現代的で魅力的に感じます。結局20代そこそこでバーバリーのマフラーをなびかせ、トレンチコートに身に包んで、〝冒険心あふれる若い季節を過ごそうよ〟と提案したところで、そんな格好で出来ることなんてたかが知れてるでしょ?汚れたくもないでしょうに・・・薄っぺらい広告ね。と受け止められるのが、関の山でしょう。

正解は、「冒険心を持ちたければ、バーバリーが買えなくても、若さの特権を生かして、お金をかけずにオシャレに生きようぜ!」なのではないでしょうか?さて、それは兎も角としまして、フレグランスの中身を見て見ましょう。

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バーバリー初のグルマン・フレグランス



20代の女子に流行している芳醇なレッドベリーとダークベリーの果実の調和ではじまり(ここには、冒険心よりも、安定志向しか存在しない)、ジャスミンとヴァイオレットのフローラルなハートノートを経て、最後にはドライアンバーやムスクと溶け合いドライダウンしていきます。

フルーティフローラル・グルマンの香りは、フランシス・クルジャンによって調香されました。

クルジャン自身は、「ホイップクリームのような明るくて風通しの良いグルマン」を作りたかったとコメントしています。さすがクルジャンなのは、まるで野獣の調教師のように、これでもかという程にヴァラエティに富むフルーツとシトラスとフラワーが、暴走するのを、ムスクを魔法のように駆使して、抑えている点にあります。

ボトルデザインは、1981年に発売されたブランド初のフレグランス「バーバリー フォー メン」のデザインをモチーフに製作されました。

バーバリーのフレグランスは、2017年10月よりコティ・ラグジュアリーが手掛けています。そして、コティのチーフ・マーケティング・オフィサーのシモーナ・カッタネオの指揮の下でクルジャンが調香した二つ目のバーバリーの香りが本作でした。

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香水データ

香水名:バーバリー ハー
原名:Burberry Her
種類:オード・パルファム
ブランド:バーバリー
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/9,020円、50ml/12,650円、100ml/17,710円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:ラズベリー、ストロベリー、サワーチェリー、ブラックベリー、ブラックカラント、レモン、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:ジャスミン、ヴァイオレット
ラストノート:アンバー、オークモス、ウッディー・ノーツ、ムスク、パチョリ、バニラ、カシメラン