ボンド・ガール=ブリット・エクランドの登場
グッドナイト・ルック1 グリーンワンピース
- ジオメトリック柄のグリーンワンピース
- 同柄のスカーフ
- 黒のハイヒールサンダル
諜報部員見習い2年目のメアリー・グッドナイトの登場と相成ります。演じるのはブリット・エクランド(1942-)です。モード・アダムスと同じくスウェーデン出身の彼女は、イタリアで映画スターとなり、1964年にホテルでピーター・セラーズに一目惚れされ、出会って10日後に結婚しました(68年に離婚)。70年代後半にはロッド・スチュワートとの不倫が話題になります。
かなり行動的なブリットは、本作の製作を聞きつけ、プロデューサーのアルバート・ブロッコリにアプローチして、一度は門前払いされるも、最終的に配役を獲得しました。
恐らく、『キングコング』(1976)の主役を得るために、プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスにアプローチして失敗したりしている事実を踏まえると、「私と寝る代わりに、その役を頂けるかしら?」というタイプの女優だったのかもしれません。
しかし、そんな下品な所も踏まえてステキなのがブリット・エクランドなのです。ブリジット・バルドーは見るからに気高そうですが、ブリットなら、同性としても声をかけやすそうです。そんな近所にいそうなバルドーの魅力が、本作においても十分発揮されています。
当時31歳で1年前に2度目の出産をしたとは思えないナイスボディも驚きなのですが、それ以上に、そんな彼女が、(ただのお飾りではなく)ボンドガール史上空前の活躍を見せてくれるとは、この登場シーンからは誰もが予想しなかったことでしょう。
二人目の脇役ボンドガール=フランソワーズ・ティリー
最も印象的なグッドナイト・ルック
グッドナイト・ルック2 シャツドレス
- エレガントなアースカラーのリネンのシャツドレス、4つポケット
- ブラウンの細身のレザーベルト
- 二連のチェーンアクセ
グッドナイトは、その活躍の割には、他の歴代ボンドガールよりは衣装に恵まれていないのですが、2つだけとても魅力的な衣装に巡り合っています。1つはこのシャツドレスです。そして、もう1つはグッチのハンドバッグと共に着るパンツルックです。
ブロンドヘアの女性がアースカラーを身につけると、圧倒的なエレガンスを伴うという見本のようなファッションです。