作品データ
作品名:戦士の休息 Le Repos du guerrier (1962)
監督:ロジェ・ヴァディム
衣装:タニーヌ・オートレ
出演者:ブリジット・バルドー/ロベール・オッセン/マーシャ・メリル
ブリジット・バルドーとカトリーヌ・ドヌーヴ
ジュヌヴィエーブ・ルック5 フローラル・ガウン
- 白地に青のパイピングの入ったガウン。襟と腰周りのポケットにブルーフラワーの刺繍
ヴァディムは私のような髪型をし、私のような服を着た褐色の髪をした17歳の小娘をいつも引き連れていた。カトリーヌ・ドヌーヴといい、少々間が抜けていて、そのためときどきイライラさせられた。
ブリジット・バルドー自伝
この作品が撮影されていた1962年に、ロジェ・ヴァディムはまだ無名時代のカトリーヌ・ドヌーヴと付き合っていました。そして、撮影現場に現われる18歳のドヌーヴの傲岸不遜な態度に、28歳のバルドーはイライラさせられたと回想しています。
男性はいつだって、女性の背中が大好き
ジュヌヴィエーブ・ルック6 ダークグリーン・ワンピース
- ダークグリーンの半袖、ラウンドネックワンピース
- シルバーチェーンの長いネックレス
- 黒のローヒールパンプス、ストラップ付き
芸術家が集まるホームパーティーにて、バルドーのワンピースの背中のファスナーを下ろし、剥きだしの美しい背中に接吻する男性が登場します。
いつの時代も男性は、女性の背中のヴィーナス・ラインが大好きなのです。そして、バルドーには、他にも、バレエで鍛え上げられた脚線美と、豊かな胸、魅惑の肉感的な唇、ライオンの鬣のようなブロンドヘアが存在します。しかし、BBという伝説が永遠である理由は、その完璧な肉体によるものだけではありません。それは間違いなく40歳ですっぱりと映画女優を引退した意志の強さと、自分の信じる道=動物愛護活動を突き進む男前っぷりこそが、バルドーを唯一無二の存在にしたのでした。
オールヌードで、胸を揉まれながら、乳首を吸われる女を演じるよりも、ヴィーナス・ラインに接吻される女を演じるほうが、遥かに女優としてのセックスアピールが高く見えるのはなぜでしょうか?それは恐らくセックス・アピールとは、セックスの中からは決して生まれやしないという不思議な真実からではないでしょうか。