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ブラッド・ピット

ブラッド・ピット9 『スナッチ』1(2ページ)

ブラッド・ピット
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なんと!エルメスのレザーベルト。

パイキーの兄弟の一人にジェイソン・フレミング。

どこかロシアン・マフィアのようなスタイル。

ブラッド・ピットと言えばレザー・スタイル。

ミッキー・オニール・スタイル2 レザージャンパー
  • 1の衣装にレザージャンパー、襟ボア・ライナー

アルチザン系スタイルのミッキーに不思議に馴染んでいるのが、ラグジュアリー・ブランド、エルメスコンスタンスベルトとの組み合わせです。

1959年に、カトリーヌ・シャイエがエルメスのためにデザインしたバッグ「コンスタンス」は、自身の5人目の子供の名前から取られました(コンスタンスは、後に有名なフランスのジャーナリストになる)。そして、当時のアメリカ大統領夫人のジャクリーン・ケネディが愛用することになり、その〝H〟の金具が特徴的なショルダーバッグは、絶大なる人気を誇りました。

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最初に〝60秒間の違和感〟を生み出すべし

ピンクのボタンダウンシャツに、アルチザン系ジレの組み合わせ。

シャツの袖のボタンを外してさりげなくブレスレットを見せる。

ジレのショルダー部分のフィット感を見ると、このジレがいかに上質なものか分かるはず。

手のアクセサリーのチョイスもブラッドは絶妙です。

ミッキー・オニール・スタイル3 ピンクシャツとジレ
  • ブラックレザーのトリルビー
  • ピンクのイレギュラーストライプのシャツ
  • 白のランニングシャツ
  • グレーのジレ
  • グレーのパンツ
  • エルメスのコンスタンスベルト
  • エンジニアブーツ

ブラッド・ピットのスタイリングの多くは、ある秘密を生み出すスタイリングに終始しています。それは〝60秒間の違和感〟と呼ばれるものです。まず最初に違和感を感じさせ、60秒後には、その違和感を消し去ることが出来るスタイリングこそが、メンズ・アンサンブルの王道であり、21世紀的なのです。

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そして、アディダスとニューバランスがやって来る。

監督のガイ・リッチー。この頃マドンナと熱愛中でした。

リング上で、アディダスとレザーハットとグローブと煙草のアンバランスさ。

そして、この素晴らしい筋骨隆々のボディ。

この後、八百長で4ラウンドKOされる予定が、1ラウンドKOしてしまいます。

ミッキー・オニール・スタイル4 ストリート・スタイル
  • ブラックレザーのトリルビー
  • ブルーのアディダスのトラックパンツ
  • ニューバランスのスニーカー

最後に、ストリート・スタイルを持ってきます。ここに昨今の迷走するストリート・スタイルを牽引しているシュプリーム(2017年のルイ・ヴィトンとのコラボで、もはや〝このブランドロゴをひけらかしている奴らは、とんでもなくダサいヤツラ〟というイメージが確定した)やオフホワイトのテイストの違和感が容易に理解できます。

スーパーシンガーなどがプライベートで着る前記二つのブランドは、「何者でもない若者たち」が着るテイストではありません。アンチ・ファッションからスタートしたブランドが、ブランド・ロゴ・ブランドに成り果てた成れの果てです。そんなブランド・ロゴ至上主義にのっかかっているストリート・ファッショニスタ達にこのブラッド・ピットのスタイリングを捧げる。目を覚ませ!ストリートでブランドロゴをひけらかしてちゃただのバカでしょ?

アディダスやナイキ、ニューバランスのような価格帯のロゴをひけらかすからこそストリート・スタイルは、アンチ・ファッションなのです。