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ジョー・マローン・ロンドン

【ジョー マローン】ブルー アガバ & カカオ コロン(パトリシア・シュー)

ジョー・マローン・ロンドン
©Jo Malone London
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ブルー アガバ & カカオ コロン

原名:Blue Agava & Cacao Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:パトリシア・シュー
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン

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ジョー・マローンの最強の「男前コロン」

©Jo Malone London

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このコロンは、恐らくジョー・マローンがリリースしてきたコロンの中で、最も「男前」な女性を演出してくれる香りでしょう(もちろん、男性に対しての相性も抜群の香り)。

それは、日本的にたとえるとまるで宝塚歌劇団が目の前で踊っているような香りです。

ジョー・マローンが〝ラテン音楽のリズムと活気〟を投影した香りとして2006年に発売されました。パトリシア・シューによる調香です。

この香りの前に、三つの条件が求められる香りです。それは、温かい気温と、情熱的なムードと汗です。そこに、踊りが追加されればパーフェクトです。環境が生み出す魅惑の香りです。

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テキーラとカカオと踊りがあれば恋が生まれる香り


ブルーアガバという聞きなれない植物は、日本ではリュウゼツラン(アガベ)と呼ばれテキーラの原料になるアロエに似た植物です。アガベは、数十年をかけて成長したのちに、一度だけ甘い香りの花を咲かせ枯れてしまいます。その花の香りがミドルノートで現れます。

まず最初にこの香りは、テキーラを連想させる、フレッシュなライムと甘酸っぱいグレープフルーツにベリーとカルダモンがブレンドされた活気のある苦味からはじまります。

すぐにビターなカカオの香りが、ほんのりと優しく背景に漂います。アガバフラワー、リリー、ゼラニウムと共に、シナモンが、シガレットの香りを誘発し、トップのライムはラテンのリズムを刻み続けます。どうやらこの香りの主役はライムとカカオのようです。

そして、バニラ、ベチバー、シナモン、ムスクによりカカオは深みを増し、ダークチョコレートに仄かなクリーミーさを感じさせるドライダウンへと導いてくれます。

ナツメグ & ジンジャー コロン」「ネクタリン ブロッサム&ハニーコロン」「アンバー & ラベンダー コロン」「バベーナ オブ プロヴァンス コロン」との重ね付けが推奨されています。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ブルー アガバ & カカオ コロン」を「バースデーケーキ」と呼び、「この組み合わせ、箱に入ったケーキミックスにそっくり。おもしろみを出そうと薬っぽいスモーキーなバニラで、何となくやってみたらしいけど。」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ブルー アガバ & カカオ コロン
原名:Blue Agava & Cacao Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:パトリシア・シュー
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン


トップノート:ライム・ブロッサム、グレープフルーツ、レッドベリーズ、カルダモン
ミドルノート:リリー、オーキッド、ゼラニウム
ラストノート:バニラ、シナモン、ムスク、ベチバー、カカオ