ケン・スコットのバンロン・ドレス
オードリー・ルック11 ベルスリーブ・ドレス・ルック<第五期 1965年>
- カラフルプリントのシルクジャージー・ドレス、ケン・スコット。トラペーズライン、ベルスリーブ
- ピンクとイエローのイヤリング。アクリル・プレート。ケン・スコット
- ロジェ・ヴィヴィエ・フォー・クリスチャン・ディオール、62SS。オードリーの私物シューズ
「いつも二人で」は60年代のモッズ・ファッションの祭典のような映画で、オードリー・ヘプバーンが完璧に着こなせない洋服など一つもないことが証明された。彼女はそれまでの映画で着ていた〝ジバンシィ風シック〟から、より若々しく現代的なファッションに身をつつんだ。
ジョアンナに扮するオードリーは、クラシックなスポーツウェアや、1966年から67年にかけて流行したコスチュームを着て、輝きを放っていた。マリー・クヮントがデザインした大胆なストライプ柄のラグビードレスと、耐水性サンバイザーの組み合わせ。V de Vのビニール使いのパンツスーツ。円盤状の金属片を用いたパコ・ラバンヌの銀色のドレス。どれを着ても見事だった。彼女のスリムな体型は、あらゆるデザイナーの夢だった。
トリーナ・ターク ファッション・デザイナー
作中では着る事はなかったが、素晴らしいケン・スコットのバンロン・ドレスを着るオードリー。アップスタイルのオードリーは圧倒的な存在感に包まれます。
オードリーの代名詞。ボーイフレンド・シャツ
オードリー・ルック12 ボーイフレンドシャツ・ルック<第五期 1965年>
- すごくセクシーなライトコットンシャツ。フロントプリーツスタイル。ジョン・ベイツ66SS。ペールブルー
この男物のシャツを着たときのオードリーの魅力は、一体どういうことなのでしょうか?古くは『ローマの休日』の男物のパジャマから始まり、『ティファニーで朝食を』のフロント・プリーツ・シャツを経てこのシャツにたどり着きます。
若い女性にとっても、大人の女性にとっても似合う唯一無二のエイジレス・アイテム。それがボーイフレンド・シャツなのです。
ここまでパンツ・スタイルが似合う人もなかなかいない。
オードリー・ルック13 白パンツルック<第三期 1950年代後半>
- ネイビーブルーのプルオーバー
- 細い黒ベルト
- 白のスリムジーンズ
- 白のバレエシューズ
オードリー・ルック14 ヤング・ワイフ・ルック<第ニ期 1955~56年>
- 黄色のカーディガン
- ピンクのワンピース、緑の花柄
- 白のパンプス
- 赤のハンドバッグ
- 黄色のリボン
オードリーは「ハロー・ダーリン」という台詞をスタンリー・ドーネン監督に8通りの言い方で言ってみせた。そのときのことはよく覚えている。6回目のものがベストだとオードリーは思ったようだ。彼女はつねに完璧を目指していた。
フレデリック・ラファエル