アルマーニ マニア
原名:Armani Mania
種類:オード・パルファム
ブランド:ジョルジオ・アルマーニ
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2004年
対象性別:女性
価格:75ml/9,900円
キリアン・ヘネシー、ポルトフィーノで業界デビューする。
新しいウィメンズ・フレグランスに「マニア」という名前を選んだ理由は、アルマーニの真髄をこれ以上によく表現できる名前が他になかったからです。
キリアン・ヘネシー
1982年から、ロレアルと提携し、フレグランスを発売していたジョルジオ・アルマーニは、1996年に発売した「アクア ディ ジオ プールオム」の大成功により、メンズ・フレグランス市場No.1の地位を獲得しました。
そしてウィメンズ・フレグランス市場のNo.1も獲得することを宿願に、世紀末の1999年に「マニア」を発表しました。この香りは「アクア ディ ジオ プールオム」を生み出したジャック・キャヴァリエにより調香されました。
この香りが2004年にリニューアルされたのが「アルマーニ マニア」でした。ドミニク・ロピオンにより新たに調香されたこの香りは、ジョルジオ・アルマーニ本人が、〝女性に対する彼の真のビジョンを香りで初めて表現する〟ため本格的に新作プロジェクトに一から関わった渾身の作品でした。そして、ボトルカラーもヌーディーピンクに変更されました。
「アルマーニ マニア」は、アルマーニの自宅があるポルトフィーノにて、当時、アルマーニの香水部門のマーケティング・マネージャーだったキリアン・ヘネシーにより発表されました。それは後にキリアンを率いるキリアン・ヘネシーが香水業界の表舞台に初めて登場した瞬間でした。
艶やかさと清らかさを一度に解き放つ、ヌーディーピンクの香り
ヌーディーピンクのボトルカラーのイメージとは真逆のグリーンの輝きからこの香りははじまります。まずグリーンマンダリンのグリーンの閃光と共に、晴れやかなオレンジと清涼感たっぷりのアロマティックなベイリーフが立ち上ります。
すぐに、ピンクペッパーとブラック・カラントが注ぎ込まれ、爽やかでスパイシーなグリーンシャンパンシャワーを浴びていくような、優雅さに満たされてゆきます。はじまりから終わりまでこの香りにはほろ酔いにさせる控えめなベリーの煌めきを感じることが出来ます。
やがて、スズランがグリーンの輝きをつけ足していく中、甘やかなピオニーとクリーミーなマグノリア、パウダリーなアイリスが広がってゆきます。そしてアンバリーバニラの官能的な甘さとムスキーなサンダルウッドのクリーミーさ、ドライなシダーウッドがそれぞれの花々と結びつき、温かな余韻を素肌の上で引き延ばしてゆきます。
最後の余韻のクリーミーな心地良さが「アルマーニ マニア」の真骨頂と言えます。まるで素肌が磨き上げられていくように、決して重くならず、軽やかに滑らかに、肌を美しく引き立ててゆくのです。
それはまるで、捉えどころのないエレガントな女性の微笑みのように、艶やかさと清らかさを一度に解き放ってゆくようです。こんなに優雅に、危険な調べを心地よく奏でてくれる香りはなかなかありません。
美容液と間違えてしまいそうなほど、流線形の洗練されたボトルデザインがとても印象的です。広告キャンペーン・モデルは、アルマーニの2004年SSのミューズであるブラジル人とイタリア人のハーフ、レティシア・バークホイヤーでした。
香水データ
香水名:アルマーニ マニア
原名:Armani Mania
種類:オード・パルファム
ブランド:ジョルジオ・アルマーニ
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2004年
対象性別:女性
価格:75ml/9,900円
トップノート:ピンクペッパー、ベイリーフ、オレンジ、グリーン・マンダリン、ブラック・カラント
ミドルノート:マグノリア、ピオニー、アイリス、スズラン
ラストノート:バニラ、ホワイト・サンダルウッド、アンバー、ムスク、ヴァージニア・シダー