ラブストーリー
Love Story by Chloé 2008年にクロエから発売された一本のフレグランスが、世界中の女性たちのフレグランス・トレンドを一変させました。そのフレグランスの名を「クロエ」と申します。そうです、2008年から2010年代半ばにかけて、街を歩けばクロエに当たる状況が生み出されたのでした。
その結果、一般の人々にとってクロエは、ファッション・ブランドとしてよりも、フレグランス・ブランドとして認知されていきました。そんな中、ファッション・ブランドとしての認知度も高めるべく、2011年に、クロエの新たなるクリエイティブ・ディレクターとしてクレア・ワイト・ケラーがやって来たのでした。
女だけのクロエ革命
かつてグッチ帝国においてトム・フォード王朝時代の腹心だった彼女にとって、ファッション・ブランドとしてのクロエの名声を高めつつも、いつかは「私のクロエの香り」を生み出したい!と考えていました。そんな熱い想いの下で、「ラブストーリー」シリーズは、2014年9月に産声をあげました。
パリっ子たちのロマンスと、ポンデザールの橋で愛を誓う恋人たちがかけるパドロック(南京錠)からインスパイアされたフローラルの香り。〝愛の南京錠=カデナ ダムール〟は2008年頃より、恋人同士が永遠の愛を誓い、南京錠に二人の名前を書いてポンデザールの橋の欄干の金網に取り付けて鍵をかけ、その鍵をセーヌ川に投げ込むことが流行しました。
<ラブストーリー>三部作は、第一弾は「夜」、第二弾は「朝」、第三弾は「夕暮れ」といった風に、時刻毎に移り変わるパリに訪れるロマンスを香りにしたものです。
また、キャンペーン・フォトからムービー、そして、調香に至るまで全てを女性が主導して創り出したウーマンパワーの香りという側面ももっています。三部作全てが、アン・フリッポにより調香されました。
ちなみに、クレアは、2017年から、ジバンシィのアーティスティック・ディレクターに就任し、サセックス公爵夫人=メーガン・マークルのためのロイヤルウエディング・ドレスのデザインを担当することになります。