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クロエ

【クロエ】ローズ ド クロエ(ミシェル・アルメラック/ミレーヌ・ アルラン)

クロエ
©Chloé
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ローズ ド クロエ

【特別監修】カイエデモードが崇拝するフレグランス・スペシャリスト様

原名:Roses de Chloé
種類:オード・トワレ
ブランド:クロエ
調香師:ミシェル・アルメラック、ミレーヌ・ アルラン
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:30ml/9,460円、50ml/12,980円、75ml/16,830円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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摘み取ったばかりのダマスクローズの香り

©Chloé

2008年発売と同時に、世界中で爆発的に売れ、21世紀の「ローズ革命」を成し遂げた「クロエ オードパルファム」の〝究極のローズ〟ヴァージョンとして2013年に生み出されたのが「ローズ ド クロエ」です(日本では同年9月4日より発売)。

オリジナルを調香したミシェル・アルメラックと、ミレーヌ・ アルランにより調香されました。

男性から贈られるローズの花束のようなオリジナルのクラシックローズの香りとは対極の、摘み取ったばかりのフレッシュなダマスクローズの香りです。

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トゲを抜かれた無害なピュアローズ

©Chloé

パリ市内にあるローズガーデンに、太陽が柔らかい光を降り注がせるとき、ちかくの果樹園に実るベルガモットとレモンの熟した香りがそよ風に乗り到来します。そこに、ハーバルなタラゴンとフルーティなライチが加わり、グリーンローズが開花してゆきます。決してアクアティックに向かって進まない明るくフレッシュなはじまりとなります。

すぐに、ほのかな苦味を感じさせながら、キラキラと柔らかいフレッシュグリーンな香りの中から、ダマスクローズが現れます。マグノリアがフルーツ(特にアップルとピーチ)と混ざり合いながら、グリーンローズがピンクローズに変わるように、クリーミーでありながら、ピュアな透明感を漂わせてゆきます。

それはまるで〝トゲを抜かれた無害なピュアローズの香り〟とも言えます。

やがて、ホワイトムスクとアンバーの清流の中、ピンクローズはヌーディーカラーのローズへと変貌を遂げ、柔らかなフルーティローズのロマンティックな余韻に満たされてゆくのです。まるで咲いたばかりのローズに囲まれながらローズ石鹸で全身を洗い清めているようです。

最初から最後まで、パウダリーにならず、みずみずしい摘み取ったばかりのローズの感触を肌で実感できる香りです。「ポールスミス ローズ」とよく比較される香りです。

3人のファッション・モデル達によるキャンペーン・フォトは、ファビアン・バロンにより撮影されました。

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ローズの花束から、摘み取ったばかりのローズへ…

©Chloé

最後に「ローズ ド クロエ」について、発売当時ブルーベルのチーフだった、カイエデモードが崇拝するフレグランス・スペシャリスト様に、貴重な回想と解説をして頂きました。以下彼女のお言葉です。

クロエローズが日本中で大旋風を巻き起こしたのは、薔薇の香水=古臭いというイメージを突き破り、よりナチュラルで、生活の中にずっと傍らに有るローズを生み出したことにあります。

それは特別な時ではなく、生活を豊かに送るためのほんの少しのエッセンスとして纏ったり漂わせたり、そよ風のように、心地良さを感じるさせてくれるローズでした。最大の魅力は、そうでありながら男性からプレゼントされた花束のような魅力も兼ね備えている所にありました。

しかし、「ローズ ド クロエ」は、そんなナチュラルなローズの花束を、その場で目の前で摘み取ったローズに変えようと試みたのでした。ナチュラルでエフォートレスな印象はそのままに、透き通るような瑞々しさを突き詰め、涼しい顔をしてさりげなく女の子である幸せのオーラを纏えるような香り、です。

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香水データ

香水名:ローズ ド クロエ
原名:Roses de Chloé
種類:オード・トワレ
ブランド:クロエ
調香師:ミシェル・アルメラック、ミレーヌ・ アルラン
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:30ml/9,460円、50ml/12,980円、75ml/16,830円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:ベルガモット、タラゴン、ライチ、レモン
ミドルノート:ダマスクローズ、マグノリア、シダー、アップル、ブラックカラント、ピーチ
ラストノート:アンバー、ホワイトムスク、ウッディノート