アラビ|スパイスの砂漠を彷徨うように、素肌で浴びるスパイスシャワー

セルジュ・ルタンス
セルジュ・ルタンス
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アラビ

原名:Arabie
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売(75ml/€260)

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スパイスの砂漠を彷徨うように、素肌で浴びるスパイスシャワー

©Serge Lutens

夢の国、アラビア。太陽、豊饒、神秘。それは数々の物語を秘めた名である。セルジュ・ルタンスはこの名を用いて、贅沢で高貴、陶酔的なフレグランスを創り出した。乾いたものは全て高貴であると説く、古代ギリシャ神話の精神に忠実に、「アラビー」は砂漠のキャラバンが運ぶ最も貴重な宝物 ―― 茶色のデーツ、干しイチジク、スパイスブッシュ、クミン ―― は常に太陽に照らされ、次第に乾いて甘く豊かな香りを放ち始める。

「我々の内に広がる広大なアラビアは、あらゆる香りを包み込む。『ナッツやドライフルーツは高貴である』。この知恵はギリシャ神話を通じて我々に伝えられた。ドライフルーツ、カラントレーズン、デーツ、カシューナッツ、香りのよいものなら何でも。まるで砂漠で迷子になったキャラバンのように」

セルジュ・ルタンス公式サイトより

2018年3月21日に「ブラック&ベージュ コレクション」が「コレクション ノワール」に変更され、10種類もの名香が2017年末から一挙に廃盤になりました。2000年から発売されている「アラビ」(アラビア)もそのうちの一つでした。

常に太陽に照らされ熟した果実とスパイス、木々から漂う甘くも豊潤なこの香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。そして現在は、パレ・ロワイヤル本店だけで取り扱われている「レフラコンドターブル」コレクションのひとつとなっています。

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エキゾチックなスークの香りに身も心も酔わされる。

スークの近くにある砂漠の砂塵を浴びると、砂だと思っていたが実はオールスパイスだった。そんな賑やかなスパイスシャワーの情景を感じることが出来るこの香りは、食欲をそそる、よだれが出て来そうな(ナツメグ、クミン、クローブ、シナモンなどの)スパイスと酸味の効いたドライフルーツとハーブミックス、さらにスモーキーなベンゾインがひとまとめになった〝中東〟そのものの薫りからはじまります。

はじまりから終わりまで、本場のインドカレーのようなイモーテルと不思議なレザーの香りが漂う中、贅沢なオリエンタルとアンバリー・グルマンの香りに翻弄されていくように、素肌は〝アラブのオーラ〟に満たされてゆきます。

やがてドライフルーツはリキュールに浸され、素肌の上でうっとりと酔わせるクリーミーさを広がらせてゆきます。そしてバルサミックなミルラとラブダナムの黄金色の甘やかな余韻に包まれてゆきます。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「アンブルスリュタンのいとこ。アラビはそれより大胆な分だけ心地よさは減った」「ゲランの「シャリマー」というよりむしろ「ルール ブルー」のハーバルなアニス調フローラルの香り」

「アラビはバジルや月桂樹のようなパワフルなハーブを、磨きぬかれたマホガニー風の干したデーツに合わせた。それは濃密でかぐわしく、はっと意表をつく。まるで、よく知っている曲がふしぎな音階で編曲された感じ」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:アラビ
原名:Arabie
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売(75ml/€260)


トップノート:マンダリンオレンジの皮、ドライフィグ、デーツ(ナツメヤシの実)
ミドルノート:クミン、ナツメグ、クローブ、バルサミック・レジン、トンカビーン、シャム産ベンゾイン、ミルラ
ラストノート:シダーウッド、サンダルウッド