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ラルチザン パフューム

【ラルチザン】ポアブル ピカーン(刺激的なペッパー)(ベルトラン・ドゥシュフール)

ラルチザン パフューム
@L'Artisan Parfumeur
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ポアブル ピカーン(刺激的なペッパー)

原名:Poivre Piquant
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2002年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/17,000円

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一番危険なまったりとしたスパイス感

@L’Artisan Parfumeur

2002年にラルチザンより発売された「情熱のスパイス」三部作のうちのひとつです。

「ポアブル ピカーン」とは、フランス語で「辛い胡椒」の意味です。古代サンスクリットの愛の経典カーマ・スートラに伝わる結婚物語から着想を得たオリエンタル・スパイシーの香りは、ベルトラン・ドゥシュフールにより調香されました。

ペッパーとシュガーを調和させることにより、ネオスパイシーとでも表現すべき、氷の香りを再現しています。そして、ミドル以降は一転して、まろやかなハチミツとミルクのコントラストが香り全体を優しく包み込んでくれます。

母性愛溢れる清潔感溢れるお母さんの秘められた熱情を計算機で弾き出したような香りです。5歳の男の子と3歳の女の子のお母さんは今32歳。夫は37歳。夫はいつも甘えてくるが、子供達の手前もあり、セックスレス3年目。そんなお母さんの中に蓄積していく、女性の最も美味しいエッセンスから放たれる香り。

その香りは、子供たちが愛する優しい香りであり、一方で赤の他人の男性を惹きつける禁断の香りなのです。二人のお子様の頭を撫でながら、頭の中は、同僚の妻との禁じられた妄想へ一直線な香りです。このまったりとしたスパイス感が一番危険。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ポアブル ピカーン」を「ペッパー・ピオニー(牡丹)」と呼び、「ユーモアのセンスがある香水。「エンジェル」以来、フローラル・ベースはほとんどどんなものとでも組み合わせられるようになった。」

「ポアブル ピカーンは、愛らしいくらい引っ込み思案の、女の子っぽいピオニーのアコードに、レースが施された、縁なしの浅い婦人帽をポンとおくように、強烈な青臭いコショウの実のノートをのせた。これといって深みはないが、意外性をみごとに探求している。たいへん愉快である。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ポアブル ピカーン(刺激的なペッパー)
原名:Poivre Piquant
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2002年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/17,000円


トップノート:ホワイトペッパー、ブラックペッパー、ピンクペッパー、ローズ
ミドルノート:ミルク、サンダルウッド
ラストノート:蜂蜜、リコリス