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クリスチャン・ディオール

【ディオール】エスカル ア ポンディシェリ(フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
©DIORBEAUTY
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エスカル ア ポンディシェリ

原名:Escale a Pondichery
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:75ml/8,925円、125ml/12,000円

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1962年にディオールがインドに初上陸しました。

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2003年よりエルメスから『庭園のフレグランス』という名の、エルメスの旅シリーズがスタートしました。このコレクションに触発されたクリスチャン・ディオールが、2008年に生み出したのが、世界中の寄港地(エスカル)へと誘う香りのクリーズ・コレクション『エスカル ドゥ ディオール』でした。最終的に2012年までに全4作品発売されたうちの第ニ弾の香りが、2009年5月に発売された「エスカル ア ポンディシェリ」でした。

〝インドのフレンチ・リビエラ〟とも呼ばれるポンディシェリ(1954年までフランスの植民地だった)をテーマにした香りです。ディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。ドュマシーがインド旅行中に出会ったブラックティー・エッセンスからインスパイアされた香りです。

ちなみにポンディシェリは、フランス東インド会社の本拠地として栄えていたのですが、必ずしもブラックティーの取引が盛んな港なわけではありませんでした(90%の輸入品は織物でした)。

ところで、ディオールがはじめてインドに上陸したのは、1962年4月に3代目デザイナーのマルク・ボアンがインドのムンバイとデリーを訪問し、ファッションショーを開催し、後にサリーから着想を得たドレスを発表しました。

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アールグレイとジャスミンティーとブラックティーの三重奏

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インドを象徴する四つの香料=「夜の女王」ジャスミン、「世界最古のスパイス」カルダモン、「世界最大の茶葉産出国」ブラックティー、「神にいちばんちかい香木」サンダルウッドにより〝インドのフレンチ・リビエラ〟のリラックスした空気を生み出してゆくこの香りは、挽き立てのカルダモンのレモンのようなスーっと冷たい清涼感に、煌めくベルガモットが加わり、アールグレイが円やかに注ぎ込まれるような感覚からはじまります。

すぐに軽やかなジャスミン・サンバックがカルダモンの甘やかさと結びつき、爽やかな甘さを広がらせてゆきます。そして、ミルキーなサンダルウッドとホワイトムスクに包み込まれ、すべてはひとまとめになり、心の澱みが洗い流されていくような澄み渡る余韻で満たしてくれます。

シトラスが輝く、アールグレイの香りからはじまり、ジャスミンティーとブラックティーの三重奏に翻弄されながら、最後は、サンダルウッドとホワイトムスクのミルキーさにほだされ、とろけるような円やかさに心は持っていかれる、そんな〝やさしさにまどろむ香り〟です。

ちなみに2008年にはインドのケララ州をイメージしたエルメスの「モンスーンの庭」がジャン=クロード・エレナの調香により発表されました。

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香水データ

香水名:エスカル ア ポンディシェリ
原名:Escale a Pondichery
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:75ml/8,925円、125ml/12,000円


シングルノート:インド産ブラックティー、ジャスミン、サンダルウッド、カルダモン