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クリスチャン・ディオール

【ディオール】ディオール ディオール(エドモン・ルドニツカ)

クリスチャン・ディオール
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ディオール ディオール

原名:Dior Dior
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:エドモン・ルドニツカ
発表年:1976年
対象性別:女性
価格:日本未発売

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エドモン・ルドニツカの最後のディオール

ルネ・グリュオー、1979年。©DIORBEAUTY

©DIORBEAUTY

ディオールから1976年に発売された「ディオール ディオール」は、エドモン・ルドニツカにより調香されました。ディオールのために全六作品調香したルドニツカの最後の作品となりました。ローンチのためにマラケッシュのバイア宮殿で豪奢なパーティが開催されました。

ディオールのヴィンテージ・フレグランスの中で最も謎に満ちた、知名度が低い香りです。この作品は、彼の代表作「オー ソバージュ」(1966)と「ディオレラ」(1972)の流れを汲むシプレフローラルです。

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時代の波に飲み込まれた、ディオールの不運の香り。

©Christian Dior

©Christian Dior

©Christian Dior

ディオールのフレグランスによって、世界中の女性の魅力を開花する手助けをしてきたエドモン・ルドニツカの集大成であるこの作品は、春の訪れを知らせるフレッシュなベルガモットが弾け、アルデハイドによってキラキラと晴れやかに全身に舞い落ちる中、淑やかな水仙の到来と共にはじまります。

そして、ルドニツカを象徴する〝熟したメロン〟が、溢れんばかりの微笑みを湛えながら、水仙の豊かな感情を剥き出しにしてゆきます。レザーのようにスモーキーな側面と緑豊かな側面が満ち広がってゆきます。

すぐにシベットとインドールの効いたジャスミン、ハニーサックル、ローズ、アイリス、イランイランといった花々がロマンティックに一斉に開花してゆきます。特に、スズランが透き通るように輝いています。

やがてオークモスとアンバーグリスが立ち上り、すべてがひとまとめになり、魅惑のグリーンフローラルフルーティなシプレの香りをクリーミーに広がらせてゆくのです。

ルドニツカの渾身の作品は、翌1977年に発売されたイヴ・サンローランの「オピウム」のような〝魔性のオリエンタル〟の時代の波に飲み込まれ、全く売れずに、すぐに廃盤になってしまいました。

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香水データ

香水名:ディオール ディオール
原名:Dior Dior
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:エドモン・ルドニツカ
発表年:1976年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:ジャスミン、ライラック、アルデハイド
ミドルノート:水仙、スズラン
ラストノート:オークモス、アンバー