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オードリー・ヘプバーン

映画の中のオードリー・ヘプバーン・ファッションの全て③<パリの恋人>

オードリー・ヘプバーン
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主演第4作 昼下りの情事(1957年)当時28歳




オードリー・ヘプバーンが『麗しのサブリナ』によって巻き起こした〝パリ・モード〟旋風により、戦争で疲れきっていた世界中の女性達が、パリ・モードを身近に感じるようになりました。

そして、オードリーはこの『昼下りの情事』からユベール・ド・ジバンシィと紳士同盟を結ぶことになったのでした。

そんなジバンシィが、本当の意味でオードリーの衣装デザインをした第一作目の本作において観客の前にお披露目されたファースト・ドレスこそが、〝リトル・ブラック・ドレスよ再び〟だったのです。フロントにリボンが施された四角いデコルテラインと、プリーツスカートにローヒールパンプスを合わせたLBDスタイルに対して、なんとアクセサリーはブラックショールのヘッドドレス以外にまったくゼロという潔さが、ヴァンドーム広場に面した世界を舞台にした物語の中に、ジュエリーでは作り出せない永遠の輝きを生み出したのでした。

本作において当時28歳のオードリーは、19歳の役柄を演じるために、センターで分けたボブのサイドを内巻きにしたり、二つくくりにして、本当にティーンエイジャーに見える若々しさを演出しました。アリアーヌ・カットと呼ばれ当時大流行したヘアスタイルは後にジャクリーン・ケネディのヘアスタイルを考案したケネス・バッテレによるものです。

『昼下りの情事』のオードリー・スタイルについては、『昼下りの情事』1(オードリー・ヘプバーンとユベール・ド・ジバンシィについて)をご覧ください。

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〝大人のオトコ〟は最強のアクセサリー



ユベール・ド・ジバンシィがデザインした小さな薔薇の柄が入ったノースリーブドレスを見事に着こなすオードリー。

カルティエが開いてれば、何か買ったのに」「何もいらないわ」と言った後、「でもこれだけは欲しいわ」と、フラナガン(ゲイリー・クーパー)の胸のカーネーションを、アリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)は手に取ります。

オードリーが〝永遠のファッション・アイコン〟に見えるのは、洗練された中年&初老男性に取り巻かれた作品にのみ出演しているからでしょう。

これは、思い切った意見なのかもしれませんが、〝永遠のファッション・アイコン〟になれる女優は、どうも一回りは年の離れた男性と多くの作品で共演している傾向があります。それは同世代の心しか打たない話ではなく、世代を超えて心を打つ話の中で、魅力的な年の取り方をしている〝大人のオトコ〟を、最強のアクセサリーとして身につけることが出来たからなのでしょう。

『昼下りの情事』のオードリー・スタイルについては、『昼下りの情事』1(オードリー・ヘプバーンとユベール・ド・ジバンシィについて)をご覧ください。

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首はオンナの履歴書




オードリー・ヘプバーンという女優の恐ろしさは、カジュアルをエレガントに着こなす上に、リトルブラックドレスは、自分の肌のようなフィット感で着こなし、更にイブニングドレスは、妖精が誕生したかのような透明感(しかもどこか控えめな表情をつけて)で易々と着こなすところにあります。

ユベール・ド・ジバンシィがデザインしたギリシア風ストラップレスドレスです。

この天使が羽衣を身に纏うが如く、易々とドレスを着こなすところに、オードリーという女優が、ドレスを普段着にして生きているかのような神話性が生み出されるのです。

『昼下りの情事』のオードリー・スタイルについては、『昼下りの情事』2(オードリー・ヘプバーンとアリアーヌ巻きについて)をご覧ください。

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オードリーが最も嫌いな色・・・それは赤。



ウエスト位置は高く、シャツインして小奇麗に。赤のカーディガンのボタンはトップのみ。そして、足元には赤のバレエシューズを。トリコロールカラーのサブリナパンツがとても似合っています。

オードリー・ヘプバーンという女優の凄さについて、ある有名なファッション・デザイナーが鋭い言葉を残しています。

ファッション・モデルが服を着ると、服のデザインに目が行くのだが、ひとたび同じ服をオードリーが着ると、男である私でさえも、女になって、こんな服を着てみたいと思わせてしまう

『昼下りの情事』のアンドロギュヌスなパンツルックについては、『昼下りの情事』2(オードリー・ヘプバーンとアリアーヌ巻きについて)をご覧ください。

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オードリーの映画に初めてルイ・ヴィトンが登場した瞬間。




『昼下りの情事』において、オードリー・ヘプバーンが生涯に渡り愛したルイ・ヴィトンのアイテムが初登場します。

ユベール・ド・ジバンシィがデザインしたショートスリーブのデイドレスのシルエットがとても可愛らしいです。

『昼下りの情事』のルイ・ヴィトンについては、『昼下りの情事』2(オードリー・ヘプバーンとアリアーヌ巻きについて)をご覧ください。