アン・フリッポ
Anne Flipo 未公表、フランス・ノール=パ・ド・カレー=ピカルディ生まれ。農業が盛んな大自然が広がる、北フランスで、ペストリーショップを経営する裕福な両親の下で生まれました。手入れの行き届いた庭園を持ち、周りには野生の草花と木々に囲まれて少女時代を過ごしたアンは、調香師養成機関の最高峰といわれるヴェルサイユのイジプカ(ISIPCA)を卒業しました。
そして、香料メーカー・シャラボでミシェル・アルメラックのアシスタントとして10年間働きます。そして、2004年にジボダン、フィルメニッヒに次ぐ3番手の香料メーカーIFFに入社し、マスター・パフューマーとなり、現在に至ります。
代表作
アクア ディ ジョイア(ジョルジオ・アルマーニ)
ジャンヌ ランバン(ランバン)
ちょうちょをつかまえて(ラルチザン)
ハニーサックル & ダバナ コロン(ジョー・マローン・ロンドン)
ブリット リズム(バーバリー)
マニフェスト(イヴ・サンローラン)
ラ ニュイ ド ロム(イヴ・サンローラン)
ラヴィエベル(ランコム)
ラブストーリー(クロエ)
ランテルディ 2018(ジバンシィ)
「ちょうちょうをつかまえて」を創る
2018年現在、最も勢いのある女性調香師の名を挙げるならば、アン・フリッポの名は外せないでしょう。決して若くもなく、美しくもなく、ごく普通のおばさまなのですが、彼女には、グラース・エリート達には生み出せない独特な感性が存在するのです。
私は、野生の草花の中でピアノを弾くような恵まれた少女時代を過ごしました。私は自然を解釈しようとはしません。私は自然を音楽のように感じ取るのです。
アン・フリッポ
アン・フリッポは、多くのフランス人調香師のようにグラース生まれではありません。彼女は、農業が盛んな大自然が広がる、北フランスのピカルディで、ペストリーショップを経営する裕福な両親の下で生まれました。手入れの行き届いた庭園を持ち、周りには野生の草花と木々に囲まれて少女時代を過ごしたアンは、調香師養成機関の最高峰といわれるヴェルサイユのイジプカ(ISIPCA)を卒業し、香料メーカー・シャラボでミシェル・アルメラックのアシスタントとして10年間働きます。そして、2004年にジボダン、フィルメニッヒに次ぐ3番手の香料メーカーIFFに入社し、マスター・パフューマーとなり、現在に至ります。
私が一番好きな香料は、ネロリです。
私が、最初に手に入れたフレグランスは、ゲランのパリュールでした。そして、初めて他人からプレゼントされた香水も、同じゲランのシャマードでした。結果的に、私はゲランのルール ブルーを愛好するようになりました。
アン・フリッポ
彼女はプライベートでは、滅多に香水を使用しません。これは多くの調香師に共通している姿勢です。しかし、調香師として最も影響を受けた香りとして以下の4つのフレグランスの名を挙げています。ゲランのルールブルー、ジョルジオ・ビバリーヒルズのジョルジオ、資生堂のフェミニテデュボワ、テュエリー・ミュグレーのエイリアン。
アンの自宅には大きなビター・オレンジの木がありました。だから、彼女にとってもっとも思い入れのある香料はネロリなのです。そして、オレンジと同じくらい香りのヴァラエティがあるジャスミン・サンバックも彼女のお気に入りです。「年を重ねるにつれて、幼少期の香りの記憶は蘇ってくるものなんです。そして、そんな香りへの愛着は深まるばかりなんです」というアンにとって、地球上で最も嫌いな香りは、鳩の香りなのです。
もしあなたが香水を効果的につけたい場合は、血が最も強く流れる場所、つまり膝、肘、耳の後ろ、胸、首の付け根のいずれかをおすすめします。熱と湿気は、香料の色々な一面を引き出してくれるのです。
アン・フリッポ
「だいたい、私はひとつの香りを最短で9か月かけて作ります」というアンにとって、自分が生み出したフレグランスのボトルの中で、最も好きなボトル・デザインは、ジョー・マローンです。「それはとても・シックでエレガントです。私の好みです。」