作品名:オーシャンズ13 Ocean’s Thirteen (2007)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
衣装:ルイーズ・フログリー
出演者:ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/アル・パチーノ/マット・デイモン/エレン・バーキン/アンディ・ガルシア/ドン・チードル/エリオット・グールド/カール・ライナー/ヴァンサン・カッセル
ヒューゴ・ボスを着たマット・デイモン
ライナス・コールドウェル・スタイル1 ネイビースーツ
- ヒューゴ・ボスのストライプのネイビースーツ、ノッチラペル
- 水色のシャツ
- 水色のシルクタイ
かつてドイツの第三帝国において、ナチスドイツの親衛隊やヒトラー・ユーゲントの制服を製造していたヒューゴ・ボスは、現在においては、アメリカの主要都市はもちろん、どの空港にも支店があり、スポーツをするがっちりした男らしい体格にフィットするスーツ・ブランドとして鉄板の人気を誇っています(ただし、肩幅が狭い日本人にはなかなか厳しいシルエットが多いのも事実)。
マット・デイモンが演じるライナス・コールドウェルが着ているスーツのほとんどは、ヒューゴ・ボスかJ.プレスによるものです。
ジョルジオ・アルマーニのブラックスーツ
ダニー・オーシャン・スタイル4 メン・イン・ブラック
- ジョルジオ・アルマーニのブラック・スーツ、細身、ノッチラペル
- 白のドレスシャツ
- ブラック・レザーベルト、スクエアバックル
- 黒のオックスフォード
- ペルソール 2157
1990年代にブラックスーツを冠婚葬祭スーツのイメージから、ファッショナブルなアイテムへと転換させたジョルジオ・アルマーニ。そして、2001年に誕生したディオール・オムのエディ・スリマンが、さらにブラックスーツをハイパーモードの領域へと昇華させたのでした。
マット・デイモンが最もカッコよく見えるホワイト・スーツ
ライナス・コールドウェル・スタイル2 ホワイトスーツ
- ヒューゴ・ボスのクリームカラー・スーツ、ノッチラペル、サイドベンツ
- 水色のロンドンストライプシャツ
- ブラウン・ローファー
- サングラス
マット・デイモンが本作において、最もクールに見えるスタイルがこのホワイトスーツです(実際はクリーム色)。80年代風のゆったりとしたシルエットが、オーシャンズ・シリーズを通してライナスも成長したことを伝えてくれます。それでいて、ブラウンのローファーがワンポイント・アイテムとして、「キメすぎない男の美学」を生み出してくれています。