オリス & サンダルウッド コロン インテンス
原名:Orris & Sandalwood Cologne Intense
種類:コロン・インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ピエール・ネグリン
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,120円、100ml/23,220円
他人がこの匂いを嗅ぐと、肌を摺り寄せたくなる不思議な香り
ニオイイリスが持つ、ウッディとパウダリー、フローラルと神秘的な森というユニークな二元性を極限まで引き出した香りです。さらに、アイリスの花の香りを表現するために、ウードやインセンス、ローズやチューベローズといった花々を加えて再現しました。
ピエール・ネグリン
2015年に発売された「オリス & サンダルウッド コロン インテンス」は、廃盤されたものも含めると、コロン・インテンス第十弾となります。オリエンタル・ウッディの香りは、ピエール・ネグリンにより調香されました。2020年に廃盤となりました。
天然香料の中でローズやジャスミンを凌ぐ高価な香料とされるオリス。このオリスは、16世紀において、カトリーヌ・ド・メディシスが愛し、イタリア・トスカーナで数百年に渡り、修道士が収穫していた地中海産のニオイイリスの根茎(アイリスの根茎)から抽出されたものです。
約2年間かけて栽培されたニオイイリスは、収穫後、皮を剥いたニオイイリスの根茎を乾燥させ、熟成させる3年間を含め抽出までに約7年を要します。シャネル N゜19やディオールの「ボア ダルジャン」といった最高級の香水でも使用されている香料です。
ヴァイオレットとガルバナムからはじまるこの香りは、すぐにオリスが登場し、スパイシーさとリップスティックのようなパウダリーフローラルの香りに包まれます。トップノートから温かい官能に包まれています。
やがて、ヴァイオレットのフルーティーな甘さがオリスのパウダリーと反発しあいながら、静かに次の登場人物を待つように〝冷戦〟関係のように、花・果実・香辛料・木・森・土といった様々な側面を香り立たせます。
そして、だんだんとアンバーとクリーミーなサンダルウッドが立ち上り始め、その大きな甘い手のひらの中で、二つの反目の根を取り去ってくれます。ついに開放されたヴァイオレットとオリスは、一直線に着用者の肌の中に溶け込んでいくのです。
本人にはさほど自覚症状はないが、他人が、肌に馴染んだ後のこの匂いを嗅ぐと、肌を摺り寄せたくなる衝動をかき立てる〝めざめ〟系の香り(だから、廃盤になったのかも・・・)。
ピエール自身は「ダーク アンバー & ジンジャー リリー」とのコンバイニングを、ウッディな香りが際立ち、繊細なアンバーがリッチなフローラルの香りをさらに深く印象づけてくれるということでお勧めしています。
一方、セリーヌは、絶妙なウッディ・フローラルの香りにしたい場合は「ブラックベリー & ベイ コロン」を、サンダルウッドのクリーミーさで包み込み魅惑的な香りを生み出したい場合は「ミモザ & カルダモン コロン インテンス」とのコンバイニングをお奨めしています。
香水データ
香水名:オリス & サンダルウッド コロン インテンス
原名:Orris & Sandalwood Cologne Intense
種類:コロン・インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ピエール・ネグリン
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,120円、100ml/23,220円
トップノート:ヴァイオレット、ガルバナム
ミドルノート:オリス、ゼラニウム
ラストノート:サンダルウッド、アンバー