ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ(ジョージ卿の悲劇)
原名:The Tragedy of Lord George
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2016年
対象性別:男性
価格:75ml/45,100円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
アルベルト・モリヤス卿の悲劇
百貨店のコスメカウンターで振り返れば必ず奴がいる。そうこの写真の紳士の名はアルベルト・モリヤス。そして、コスメカウンターの名立たるフレグランスの70%を支配する人。別名フレグランス界のキング・オブ・キングス(=皇帝と呼ばれた調香師)。
この香りを調香したのもこの紳士なのだ。紳士が創る紳士の香り。やはり、餅屋が作る餅が一番美味しく、ジーンズ屋が作るジーンズが一番履き心地がいいのです。
だからこそ、アルベルト・モリヤス卿が作るペンハリガンを愛する紳士のための香りは、試香するまでもなく素晴らしいことは言うまでもありません。
ここで、アルベルト・モリアス公国攻略法をひとつ記しておきましょう。卿の作る香りの良し悪しは冷酷なまでに価格に反映しているということです。1万円周辺の香りにおいては、冷酷なまでに大衆向けであり、2万5千円以上であれば、別人のように高級感溢れる芸術的な玄人向けのものを生み出せる御人なのです。
卿の天才性は、まさに演歌歌手のようなものでしょう。「俺ら東京さ行ぐだ」も歌えれば、「雪国」も歌える人なのです。
キング・オブ・キングスの香り
「どうぞお入りください、以前に会ったことがありますよね」と、あたたかく迎え入れてくれるかのように友好的で、信頼のおける豊かさや力強さを感じさせます。また、有能で落ち着きがあり、周囲に安心感を与えながらもユーモアを忘れない富裕な紳士のイメージ。困った時に頼りになり、名声を残すような男性のためのフレグランス。
公式ホームページより
2016年11月、英国のフレグランスハウス・ペンハリガンより、イギリスの上流階級の秘密を表現したコレクション<ポートレート>が発売されました。
「19世紀後半、イギリスの田園地帯に建つ大邸宅に住むジョージ卿とその家族たち、一人ひとりのキャラクターとその人間関係、ユーモア、刺激的なエッセンスを香りで表現する。」(公式ホームページより)
そんなポートレート・コレクションの最初の4つの香りのうちのひとつとして発売されたフゼア・アンバリーの香り「ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ(ジョージ卿の悲劇)」は、アルベルト・モリヤスにより調香されました。それはまさに「華麗なる一族」を率いる紳士の香りです。
シェービングクリームとシガーとブランデーをどこまでも優雅に…
何一つ変わらない品位と忠誠心から生まれるものそれが威厳です。この香りは、颯爽と思い切りの良いトップノートからはじまります。それは英国紳士の嗜みを連想させるシェービングソープが肌の上で泡立ち、滑らかに伸びていくようです。そこにネロリとゼラニウムのアクセントが加わります。
そのすぐ後にシガーのスモーキーな芳香に誘われるように、ゆっくりとオーク樽で熟成されたブランデーが現れ、注ぎ込まれてゆくのです。
最初の3分間で、この香りが英国紳士のダンディズムをこの上なく体現した香りであることを伝えてくれます。やがてブランデーの奥から薫るアンブロックスが、紳士の背中を〝夕陽で照らす〟ように、リッチな舞台効果を演出してくれます。
そして、クリーミーなトンカビーンが、アンバーブランデーとシダーウッドと円やかに溶け合いながら、存在感を増してゆき、究極にラグジュアリーな余韻で包み込んでくれるのです。
ボトルキャップのデザインは、それぞれの香りの主人公を動物に喩えた真鍮製のものとなっています。ジョージ卿は〝雄鹿〟です。この香りの特徴を捉えたボックスパッケージはクリスティヤーナ・S.ウィリアムズにより描かれたものです。
香水データ
香水名:ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ(ジョージ卿の悲劇)
原名:The Tragedy of Lord George
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2016年
対象性別:男性
価格:75ml/45,100円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
シングルノート:ブランデー、シェービングソープ、トンカビーン、アンブロックス、ウッディノート