「わたしはこの作品の中のヘアスタイルが大嫌い!」
ヘアスタイルはひどいものよ。映画全体を通じてね。〝老婦人の細かなカール〟的でありすぎたの。わたしがいつも言ってることだけど、イギリス人には女の映画が作れないのよ。
マレーネ・ディートリッヒ
ディオール・ディートリッヒ・スーツ
そして、最後に、クリスチャン・ディオールがなぜクリスチャン・ディオールであり、マレーネ・ディートリッヒがなぜマレーネ・ディートリッヒであるかを教えてくれる究極のスカートスーツが登場します。
マレーネ・ディートリッヒは、なぜ永遠の女性の憧れなのでしょうか?それは、ある程度の年齢を重ねていかないと、その魅力を理解することが出来ない存在であるという次元を超えた、〝本当に美しいのか?実際のところ、究極の醜さなのか?〟よく分からない存在感に包まれているからなのではないでしょうか?
美しさとは、個性であり、物腰であり、教養であることを教えてくれる人。それがマレーネ・ディートリッヒなのです。
彼女の前では、アンチ・エイジングなどクソくらえなのです。マレーネ・ディートリッヒ、当時47歳。だから、彼女は美しいのです。