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ラルチザン パフューム

【ラルチザン】サフラン トルブラン(オリヴィア・ジャコベッティ)

ラルチザン パフューム
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サフラン トルブラン

原名:Safran Troublant
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ
発表年:2002年(廃盤)
対象性別:ユニセックス
価格:不明

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荒馬のサフランを乗りこなすオリヴィア嬢

@L’Artisan Parfumeur

2002年にラルチザンより発売された「情熱のスパイス」三部作のうちのひとつです。

サフラン トルブラン」とは、フランス語で「やっかいなサフラン」という意味です。世界で最も高価なスパイスであり、ギリシャ神話において全知全能の神ゼウスが感覚を研ぎ澄ますためにベッドの下にしのばせたというスパイス・サフランを主役に創り出されたオリエンタル・スパイシーの香りは、オリヴィア・ジャコベッティにより調香されました。

砂糖漬けにしたブルガリアン・ローズが、サンダルウッドやジンジャー、バニラと絡み合うことにより官能性が高まります。そんな中に投入されたサフランが、ローズに生命力を与え、官能性が、媚薬の領域にまで高まってしまう危険な香りです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「サフラン トルブラン」を「サフラン・バニラ」と呼び、「フランス語が母語かどうかを見分けるには、相手に「Un bon vin blanc アン ボン ヴァン ブラン=よい白ワイン」といわせてみることだ。いずれかの鼻母音でつまづくだろう。サフラン トルブランも鼻母音が多い名前なので、名前をいって買うよりは、指差して買う人が多いだろうと思う。通を気どって「ST」と呼ぶ人もいるかもしれない。」

「この香水は、とても斬新で興味深い発想のもと、ローズ、バニラ、サフランというなじみのないアコードを採用している。おもしろいのはサフランという、それ自体では特にミルキーな香りではないものが、ほかの香調にクリームのような香りの効果をもたらしていることだ。そしてこのフレグランスに、愛撫するような最高級のセーム革のしっとりとした手触りと色合いまでをもたらしている。単純なようだが、実は高尚な芸術作品なのだ。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:サフラン トルブラン
原名:Safran Troublant
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ
発表年:2002年(廃盤)
対象性別:ユニセックス
価格:不明



トップノート:サフラン、ナツメグ、ターキッシュローズ
ミドルノート:ジンジャー、砂糖漬けのブルガリアン・ローズ
ラストノート:バーボンバニラ、サンダルウッド