ローズファイア
原名:Rosefire
種類:オード・パルファム
ブランド:エルメティカ
調香師:アリエノール・マスネ
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/19,800円、100ml/29,700円
販売代理店ホームページ:KAWABE
人たらしのローズの香り
2018年にMEMO Parisのクララ・モロイがクリエイティブ・ディレクターとしてIFFのアリエノール・マスネと2年以上の年月をかけて生み出したのが新しいニッチ・フレグランス・ブランド「エルメティカ」の13の香りです。
アルコールフリーのパフュームだと不可能とされたロングラスティングをアルコールに代わる特許技術としてシムライズが開発したInoscentTMにより実現しました。そして、伝統的な香水を新しいものに変えようとするブランド哲学が、世界的にも話題になりました。
「ローズファイア」はそんな「エルメティカ」の香りのひとつです。アリエノール・マスネにより調香されました。
全ての香りには、「ソース1」というベースが存在しており、これがプリママテリア(=第一質料:とは、アリストテレスが用いた自然哲学におけるすべての根源の意味)です。ドライアンバー(アンブロセナイド)とフレッシュウッド(ドリフトウッド)によって輝きを増したベルガモットが、アルコールフリーとは思えない輝きと生命力を香りに与えてくれます。
レッドローズと、セルジュ・ルタンスの「ラハトルクーム」などでも取り上げられていたローズウォーター、ミント、ナッツ(クルミ、ピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ココナッツ)で香りづけされたトルコの甘いお菓子ロクムからインスパイアされたアンバー調の香りです。
深紅のローズのような淑女が、ヴァイオレットの香り漂う一部の隙もない佇まいでそこにいます。そんな彼女に声をかけると、氷のような美貌が一変し、甘い人懐っこい微笑に変わります。笑顔になると垂れ目気味になるのがとても魅力的です。
そんな、美の移り変わりを、ヴァイオレットローズが、アプリコットの甘さとハーバルさがブレンドされたダバナのリカーのような円やかさとの遭遇により表現しています。
それは甘い炎に包まれていくローズの人たらしな香りなのです。
香水データ
香水名:ローズファイア
原名:Rosefire
種類:オード・パルファム
ブランド:エルメティカ
調香師:アリエノール・マスネ
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/19,800円、100ml/29,700円
販売代理店ホームページ:KAWABE
シングルノート:アプリコット、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ヴァイオレット、ダバナ、アンバー