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【エミリオ プッチ】ミス プッチ(クリスティーヌ・ナジェル/フランソワ・ドゥマシー)

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©Emilio Pucci
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ミス プッチ

原名:Miss Pucci
種類:オード・パルファム
ブランド:エミリオ・プッチ
調香師:クリスティーヌ・ナジェルフランソワ・ドゥマシー、ブノア・ラプーザ
発表年:2010年
対象性別:女性
価格:30ml/7,560円、50ml/10,710円、75ml/13,650円

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クリスティーヌ・ナジェル×フランソワ・ドゥマシー

©Emilio Pucci

©Emilio Pucci

2000年にエミリオ・プッチは、LVMHグループの傘下に入りました。そして、ブランドを代表する香りを生み出すためにVIVARA(ヴィヴァラ)プリントをイメージしたシグニチャー・フレグランスとして、2010年に「ミス プッチ」を生み出しました。

VIVARAとは、カプリ島近くの小さな島の名前です。イタリア・ナポリ出身のデザイナーであるエミリオ・プッチ(1914-1992)が、飛行機からこの島を見下ろしたときに、波に反射する太陽の輝きをヒントに、1965年に、この島の名を冠したプリントと香水を発表したことから始まります。

「視線が奪われるほどのグラマラスな香り」をテーマに、現エルメスの二代目調香師クリスティーヌ・ナジェルディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーブノア・ラプーザの3人の競演により生み出させたスパークリングムスキーフローラルの香りです。

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色鮮やかな花々に愛されるマグノリアの〝香りの万華鏡〟

©Emilio Pucci

©Emilio Pucci

シルクに色鮮やかなヴィヴァラ・プリントが施されるように、艶やかな肌の上に〝香りの万華鏡〟が生み出されていくようにしてこの香りははじまります。

それはまるで地中海の太陽に甘やかされた素肌のキャンバスに、甘酸っぱく弾けるイエローレモンと甘美で鮮やかなブーゲンビリアピンクのマグノリアが洗練された色の融合を果たし描きこまれていくようです。

すぐにホワイトムスクとシダーウッドが透き通るような華やかさを広げていく中、ジャスミン、オレンジフラワー、ローズ、イランイランといった花々が、華麗なる色彩=フロストライラック、アズールブルー、アーモンドグリーンを加えてゆくのです。

そして、マグノリアを中心とした輝かしく、楽しげで、エレガント、さらに官能ささえも伴わせたクリーミーなフローラルブーケによって〝香りの万華鏡〟が素肌の上に完成するのです。

キャンペーン・モデルとして、ポーランド出身のファッションモデル・マルゴシア・ベラ(1977-)が起用されました。

「イディール」幻の逆さヒールボトル ©GUERLAIN

この香りのセールスの結果は散々でしたが、ゲランの「イディール」のボトル(永沢君専用ゲラン)もデザインしたフランス人デザイナーオラ・イトによる、日本の土偶を連想させる、ステンドグラス万華鏡のような窓を持つボトル・デザインは圧巻でした。

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香水データ

香水名:ミス プッチ
原名:Miss Pucci
種類:オード・パルファム
ブランド:エミリオ・プッチ
調香師:クリスティーヌ・ナジェルフランソワ・ドゥマシー、ブノア・ラプーザ
発表年:2010年
対象性別:女性
価格:30ml/7,560円、50ml/10,710円、75ml/13,650円


トップノート:マグノリア、シチリア産レモン
ミドルノート:アラビアン・ジャスミン、チュニジア産オレンジ・フラワー、ターキッシュローズ、コモロ産イランイラン
ラストノート:ホワイトムスク、フィレンツェ産アイリス、テキサス産シダーウッド