80年代のマイケル・ジャクソンがそこにもう一人いた!
「スクリーム」withジャネット・ジャクソン 1995年5月リリース。全米第5位/全英第3位
アルバム『ヒストリー』からの先行シングル。作詞・作曲はマイケル・ジャクソンとジャネット・ジャクソンです。約700万ドルかけて作られたショートフィルムは、ギネス・ワールド・レコーズにも「史上最も費用のかかったPV」として認定されています。1982年に作られた「P.Y.T.」以来の兄妹の共演となりました(そして、最後の共演)。
素晴らしすぎる二人のシンクロダンス。ジャネットの生命感溢れる躍動に満ちたダンスに対して、マイケルは、それ自体が何かに作り上げられたかのような圧倒的な存在感に満ち溢れています。そこにあるのは生命感ではなく神を見る感覚があります。そのロングヘアーとメイクから生まれるアンドロギュヌスの存在感。あまりにも美しすぎて恐ろしさを感じさせる神の領域に、1995年、このSFでマイケル・ジャクソンは到達したのでした。
ジャネットは奇しくも、80年代のマイケルの姿を髣髴させ、90年代のマイケルと見事に対比されるのです。そこにあるのは、過去の自分との対比なのです。二人は子どもの時期いつも一緒に過ごしていました。マイケルは自伝において二人は双子のようなものだったと記しています。マイケルは、虐げられた果てにジャネットという救世主により復活したのでした。
「スクリーム」のショートフィルムの中の衣装の一つは、アバンギャルドなデザインのシャツとスパンデックスのブラックパンツのペアールックです。シャツには立体効果を生み出すデザインが施されています。
マイケル・ジャクソン・ルック28 セブン・スタイル
- スクリーム・ブラックシャツ。スパンデックス。バックジップのロングスリーブシャツ。胸に7の番号
- 同素材のパンツ
- パテントレザーシューズ
- 透明ゴーグル