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ジョアンナ・シムカス

『冒険者たち』1|ジョアンナ・シムカスとフレンチ・カジュアル

ジョアンナ・シムカス
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「俺たちは一緒でいい」3人の友情の物語

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いまや伝説のレティシアのダイビング・ウェット・スーツ。

この映画、何かが違うのです。何かが・・・。でも私はその何かを詳しく解明したいとは思いません。ただ1つ印象的なシーンがあります。4人で財宝を分けるときに、アラン・ドロンが、俺たちは一緒でいいだろ?と、リノ・ヴァンチュラの取り分に自分の取り分を合わせるのです。そして、レティシアも無言でそれに加わるのです。

レティシア・コーデ7 ダイビング・ルック
  • 映画史上3本の指に入る有名なダイビングルック。黒のラバーに黄色のラインのアクセントが美しい。下はビキニ
  • 腰には生魚。ダイバーウォッチ。
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この作品が「明日に向かって撃て」を生みました

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実在する要塞島フォール・ボワイヤール。

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確かにこんなホテルが存在したら大いに話題になることでしょう。

「海に浮かぶ家を買うわ。ラロシェル市よ。子供の頃からの夢なの。家というより海に囲まれた昔の要塞(フォール・ボワヤール)よ。それを改装するの。海は私の初恋の相手なの。波の中にいる気分で創作するわ。もう誰にも発表しないの」とレティシアが言います。彼女は、(財宝探しに行く前に)廃鉄で作った現代アートを発表するも、散々な批評を浴びていました。その時に着ていたドレスこそ、パコ・ラバンヌのドレスなのです。

レティシア=ジョアンナ・シムカスのフレンチ・カジュアルの空気を一瞬にして突き破るこの異様な存在感を誇るドレスの登場は、ファッション業界に従事する者以外には、はっきり言って大した意味を持つシーンではありません。しかし、ファッションに関わるものにとっては、このシーンを見ていることはマストなのです。次のページは丸々、パコ・ラバンヌだけを紹介します。

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ただただ言葉を失わせるアラン・ドロンの美しさ。一言で、哀愁です。大人の男の魅力です。雰囲気のある男というヤツです。そのおでこの皺さえもカッコいいのです。しかもこの映画の後半に登場するスーツ姿には、うっとりします。細いラペルに細めのネクタイ。水色のシャツ。ダークグレーのジャケットにグレーのトラウザー。もう言葉が続きません。