胸の谷間を全開で見せつけるソリテア。
ソリテア・ルック10 バタフライ・ジャンプスーツ
- イエローと黄土色ベースのデコルテ・ジャンプスーツ、プランジングネックラインに、バタフライのスパンコールアップリケ、ペザントスリーブ
- ゴールドのチョーカー
- 渦巻きイヤリング
そして、最後にセクシーな胸の谷間を強調した派手なジャンプスーツが登場します。ソリテアのタロット・ファッションは、どれも色使いが鮮やかで、タイムレスなクールさに包まれています。ド派手なだけになりがちな配色を、見事にモードに落とし込んでいる所が、ジュリー・ハリスというコスチューム・デザイナーの天才性と言えるでしょう。
そして、ヒッピー風ホワイトドレスが登場する。
ソリテア・ルック11 リトル・ホワイト・ドレス
- リトル・ホワイト・ドレス、ホワイトシルクとスラッシュ・レース・スリーブ、Vネックライン、
- 銀のサンダル
- ゴールド・ペンダント・ネックレス
本作の衣装を担当したジュリー・ハリスが最も気に入っているドレスが、こちらです。「私はタダでも、ボンドムービーのコスチュームは一度やっておきたかったの」と言う彼女は、1965年に『ダーリング』でアカデミー衣装デザイン賞(白黒部門)を受賞しています。そんな彼女が真価を発揮したドレスがこちらです。セア・ポーター的なヒッピー・スタイルのウエディングガウン風とも言えます(しかし、洞窟の中を駆け回り、カタンガのひでぶ~死体直撃したにも関わらず純白のままのソリテア・・・恐るべき召喚士)。
ブラック・パワーとオカルトチックな不思議なムードを反映したソリテア・ファッションは、あらゆる価値観が混迷を極めている21世紀においてこそ再評価されるに相応しいでしょう。