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ジバンシィ

【ジバンシィ】イレジスティブル オーデトワレ(アン・フリッポ/ドミニク・ロピオン/ファニー・バル)

ジバンシィ
©Givenchy Beauty
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イレジスティブル オーデトワレ

原名:Irresistible Eau de Toilette
種類:オード・トワレ
ブランド:ジバンシィ
調香師:アン・フリッポ、ドミニク・ロピオン、ファニー・バル
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:35ml/11,550円、50ml/13,750円、80ml/17,050円
公式ホームページ:ジバンシィ

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勝利の方程式に向かって忠実に生きる、〝手際がいい女〟の香り

©Givenchy Beauty

2020年5月15日にジバンシィより、満を持して発売された「イレジスティブル」。「すべての人を虜にしてしまうフレグランス」というキャッチコピーは、びっくりするほど安っぽいキャッチコピーなのですが、この香り自体は、2003年に誕生した「ヴェリィ イレジスティブル」の流れを汲む、その究極形態とも言える香りとして、アン・フリッポドミニク・ロピオンファニー・バルにより調香されました。

今までは、〝イレジスティブル〟の前に、〝ヴェリィ〟や〝リヴ〟が付いていたのですが、今回はそれらがそぎ落とされた〝イレジスティブル=たまらないほど魅力的な〟だけの名前で、その磨き上げられた香りを世に示しました。

そのEDTバージョンとして2021年6月4日に発売されたのが「イレジスティブル オーデトワレ」です。今回のキャッチコピーは「ずるいくらいに愛くるしい。すべての人を虜に。」です。

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もしホワイトティーにキールロワイヤルとローズウォーターを混ぜたなら?

©Givenchy Beauty

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それが〝たまらないほど魅力的な、飲むように浴びるジバンシィ・ローズ〟の香りの、オード・パルファムとオード・トワレの違いは、トップノートの更なる透明感です。

洋ナシのシャンパンシャワーから、ホワイトティーにキールロワイヤルとローズウォーターを混ぜ、透き通るようにフレッシュにキラキラと輝く、星降るカシスのシャンパンシャワーが素肌の上を駆け抜けてゆきます。

その後の香りの展開は、ホワイトティーのキラキラ感が、咲き誇るバラと、溢れんばかりのムスクにより共鳴し合い、まるで天使の吐息のように清らかな香りで満たしていく一方で、うっとりするほど柔らかく、包容力のある生温かいワインを飲んだ後の息遣いのような艶めくカシス(フランスのブルゴーニュ地方で収穫された天然のもの)もその中から感じられていくのです。

オード・トワレの魅力は、果てしない透明感の中から、シックなアイリスがキラーの役割を果たしている、大人の女性から、ふと見えるかわいらしさを武器にしている〝あざとさを優に超えている、魔性の女〟の誘いを感じさせるところにあります。

キラキラと無邪気なようでいて、実は無邪気ではない、勝利の方程式に向かって忠実に生きる、〝手際がいい女〟の香り。透き通るような大人でも子供でもないフルーティ・パウダリーローズの甘い罠。この完成度の高いオードトワレは、世界中の男たちのため息を増産する程の危険な甘い香りだと言えます。

繊細さや個性を凌駕した、シンプルな小悪魔、もしくは魔性の女ほど危険な存在はないのです。そう考えると、安っぽいキャッチコピーは、この香りの本質を見事に捉えているように思います。こんな女に男が惚れたら、最後に待っているのは恐ろしいほどの不幸でしょう。

ちなみにここで使用されているバラの香料(トルコ産)は、ラシャスローズエッセンシャルLMRと記載されています。この末尾についているLMRとは、3人の調香師が在籍している香料会社IFF社が所有するラボラトリー・モニーク・レミー(地球上で最高級の天然香料を作り出すラボのひとつ)の略であり、この天然香料ラボで開発された天然のローズエッセンスです。
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香水データ

香水名:イレジスティブル オーデトワレ
原名:Irresistible Eau de Toilette
種類:オード・トワレ
ブランド:ジバンシィ
調香師:アン・フリッポ、ドミニク・ロピオン、ファニー・バル
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:35ml/11,550円、50ml/13,750円、80ml/17,050円
公式ホームページ:ジバンシィ


トップノート:ブラックカラント、ホワイトティー
ミドルノート:ラシャスローズエッセンシャルLMR、アイリス
ラストノート:ヴァージニアシダー、ホワイトムスク