グッチ ブルーム アンブロシア ディ フィオーリ
原名:Gucci Bloom Ambrosia di Fiori
種類:オード・パルファム
ブランド:グッチ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:50ml/16,720円、100ml/23,320円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
グッチ ブルーム第五章『不老不死の花』
アレッサンドロ・ミケーレが初めてプロデュースしたウィメンズ・フレグランス「グッチ ブルーム」が、日本で発売されたのは、2017年8月9日のことでした。その第二章として2018年5月9日に発売されたのが「グッチ ブルーム アクア ディ フィオーリ」=「花の水」でした。
その僅か三ヵ月後の2018年8月15日に発売された第三章の香りが「グッチ ブルーム ネッターレ ディ フィオーリ」=「花の蜜」でした。当初、この香りは〝グッチ ブルームの最終章〟と謳われ、フィナーレを飾るに相応しいオリジナルを濃厚にしたものでした。
そして、一年も経たぬ間に、第四章(特別編)として2019年5月に「グッチ ブルーム ゴッチェ ディ フィオーリ」が限定発売され、さらに同年11月27日に発売された第五章がこの「グッチ ブルーム アンブロシア ディ フィオーリ」です。
「アンブロシア」とは、古代ギリシャ神話において「不死身の力を与える神々の食べ物またはお酒」を意味します。全シリーズの調香を担当している「ミスター・グッチ」ことアルベルト・モリヤスによる調香です。前四作品とは違いボトルカラーはバーガンディレッドとなります。
この香りは、神々の酒を与えられし、酔いと似る効果を生み出す〝荘厳なるグッチ ブルーム〟と言えます。すべての天然の花々がダマスクローズと結びつき、赤ワインを振りかけられたような相乗効果でより魅力を増すように考えに考え抜かれた香りです。
ついにチューベローズの桃源郷(シャングリラ)に到達した香り
ダマスクローズが加わり、華やかさを増したこの香りには、「グッチ ブルーム」全作品に共通しているピラミッド(三段階)のような香りの変化はありません。つまりスプレーを一吹きした瞬間たちまち、グリーンなジャスミンと、花の蜜のように甘いラングーンクリーパー、透き通るようにクリーミーなチューベローズ、さらにフレッシュで少し酸味を含んだダマスクローズが一斉開花するのです。
全五作品の中で、この香りのチューベローズはもっとも生き生きとフレッシュにそのクリーミーな甘さとメタリックグリーンな銅鑼の音を響かせていきます。何よりも重要なのは、この銅鑼の音は不愉快ではなく、非常に心地よい音色であるということです。
そして、フローラルブーケがドライダウンする中、パウダリーかつアーシィーなイリスバターが存在を増し、クリーミーなチューベローズとローズの中に、豊かな風味を生み出す役割を見事に果たしていきます。
ここで使用されているイリスバターは、(古代ギリシャ・ローマでエッセンシャルオイルとして愛用されていたアイリス根から抽出した希少な)トスカーナ産のベルベットオリス(=ニオイイリスの根茎)です。
第五章でついにチューベローズはフローラルフルーティな桃源郷(シャングリラ)に到達したと言い切ってよいでしょう。この桃源郷の周辺には、とんでもなくゴシックに美しい真夏の夜の夢のようなローズガーデンが存在するのです。
香水データ
香水名:グッチ ブルーム アンブロシア ディ フィオーリ
原名:Gucci Bloom Ambrosia di Fiori
種類:オード・パルファム
ブランド:グッチ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:50ml/16,720円、100ml/23,320円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
トップノート:ジャスミン、ラングーンクリーパー
ミドルノート:チューベローズ
ラストノート:ニオイイリス、ダマスクローズ