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ロリータ・レンピカ

【ロリータ レンピカ】エル レイム(クリスティーヌ・ナジェル/セルジュ・マジョリエール)

ロリータ・レンピカ
©Lolita Lempicka
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エル レイム

原名:Elle L’aime
種類:オード・パルファム
ブランド:ロリータ・レンピカ
調香師:クリスティーヌ・ナジェル、セルジュ・マジョリエール
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:日本未発売

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地上でもっともおいしいピニャコラーダの香り

©Lolita Lempicka

2013年9月にロリータ・レンピカより生み出された「エル レイム」は、言葉遊びから生み出されたネーミングを持つ香りです(ロリータの最初のスペル〝L〟とレンピカの〝LEM〟を組み合わせました)。

フランス語で、「彼女は彼を愛している」「彼女は彼女自身をとても愛している」「彼女はそれを愛している」など、いくつかの意味があります。

恋におちた時の激しく煌くような感情。それは暴走する馬のように心臓を鼓動させ、異次元へと誘います。そんな感情を呼び覚ますココナッツの香りは、約4年の歳月を費やし、クリスティーヌ・ナジェルセルジュ・マジョリエールによって調香されました。

ロシア出身のファッションモデル、サーシャ・ピヴォヴァロヴァ(1985-)をミューズに、パティ・ペイジが歌う『好きにならずにいられない』が流れるキャンペーン・フィルムがこの香りのムードを的確に伝えてくれています。

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永遠の愛ではなく、一夜限りの恋のものがたり。

©Lolita Lempicka

©Lolita Lempicka

純真無垢なジャスミンとイランイランのホワイトフラワーのど真ん中を貫く、グリーンライムの小気味よい強さによって、酔わせるような感覚を呼び覚ましたいと考えました。

セルジュ・マジョリエール

冬を知らない南国のリゾートに降り注ぐ、ライム、ベルガモット、ネロリが弾けるゴールデンシャワーを全身に浴びるような贅沢な感覚からこの香りははじまります。

すぐにココナッツが、ライムを抱きしめるように素肌の上を、甘いレモンのように滑らかに広がってゆきます。この香りの面白さは、このココナッツとライムのアバンチュールに対抗するように、イランイランとバニラがこれ見よがしに甘い抱擁を交し合う姿が素肌に伝わっていくところにあります。

なんとココナッツとバニラは、実は、凛と佇む、麗しのジャスミンを嫉妬させようと、ピニャコラーダのようなミルキーな酔わせる甘さを振りまいているのです。

やがてミルラとサンダルウッドがロマンティックな温かいムードを生み出す中、さて、あなたの肌の上では、ココナッツとバニラ、どちらがジャスミンの恋を勝ち取るのでしょうか?という答えを全身で知ることになるのです。真実の愛を目指す香りではなく、アバンチュールの恋を目指す香りなのです。

私はこの香りのために、光り輝くホワイトフローラルブーケの中に、想像上の花を追加したいと思いました。そして、二人の才能豊かな調香師たちに、独特の質感と自然さをたっぷり備えた肉食系の花をイメージした香りを作ってもらったのでした。それが官能的なジャスミンとミルラを配合した「ココナッツ・フラワー」です。

ロリータ・レンピカ

ココナッツは通常日焼けローションを連想させるのですが、市販されているローションの匂いではなく、熱帯の楽園のラグジュアリーリゾートを連想させます。

ゴールドのタリスマンをイメージしたシルヴィ・ド・フランスによる、フィグリーフがつたうボトルデザインが示すように、〝恋が爆発する香り〟なのです。

昔のアニメが大好きな人にとっては「エル レイム」という文字を見て、『エルガイム』を思い浮かべるのではないでしょうか。

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香水データ

香水名:エル レイム
原名:Elle L’aime
種類:オード・パルファム
ブランド:ロリータ・レンピカ
調香師:クリスティーヌ・ナジェル、セルジュ・マジョリエール
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:ライム、ベルガモット、ネロリ
ミドルノート:ココナッツ、イランイラン、ジャスミン
ラストノート:バニラ、ミルラ、サンダルウッド