カサブランカ リリー
原名:Casablanca Lily
種類:エクストレ・ドゥ・パルファン
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/50,050円
公式ホームページ:バイレード
愛と憎しみで結びつけられた白い花の香り
2006年に創立されたバイレードから、2015年から2016年にかけて6種類発売された〝ナイト ヴェールズ〟コレクションは、バイレードの最上級コレクションであり、究極の官能的な〝夜光虫〟シリーズとも言えます。
2019年にそのうちの3種類が復刻したのですが、そのひとつが「カサブランカ リリー」です。モロッコの熱い夜をイメージしたこの香りは、ジェローム・エピネットにより調香されました。
梅干ではなく、蜂蜜に漬けられた梅の香りからはじまります。と同時に、白い花びらを咲かせるガーデニアの芳香が広がります。それはまるで黒ずんだ桃色の小妖精と青ざめた白い魔性の美女がつつましい両手を差し伸べるようです。
清々しいほど健全さとは無縁の、酔わされた白い花の香りです。やがて、戦慄のようなカーネーションと共に、クリーミーなチューベローズが、潤んだまなざしのようなみずみずしさで香りを解き放ちます。
たしかに鼻腔を突き抜けるような感覚は、貞潔を失うジンジャーリリーとも言えなくありません。ただひとつ確実なことは、ガーデニアとチューベローズが、愛と憎しみで結び付けられているという事です。
そして、パリサンダー・ローズウッドの温かいウッドの風が、蜜と涙に濡れた白い花々に降り注ぐように、官能の黄金の木粉でいっぱいにしてくれます。
ジバンシィの「アマリージュ」と比較される香りです。
香水データ
香水名:カサブランカ リリー
原名:Casablanca Lily
種類:エクストレ・ドゥ・パルファン
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/50,050円
公式ホームページ:バイレード
トップノート:ガーデニア、プラム
ミドルノート:インディアン・チューベローズ、カーネーション
ラストノート:ハニー、パリサンダー・ローズウッド