アクア セレスティア コローニュ フォルテ
原名：Aqua Celestia Cologne Forte
種類：オード・パルファム
ブランド：メゾン・フランシス・クルジャン
調香師：フランシス・クルジャン
発表年：2021年
対象性別：ユニセックス
価格：35ml／22,440円、70ml／39,600円、200ml／78,100円
販売代理店ホームページ：ラトリエ デ パルファム
最高のスパークリングを誇る「天国への水」
©Maison Francis Kurkdjian
メゾン・フランシス・クルジャンを代表する『アクア コレクション』から2021年5月12日に「コローニュ フォルテ」という長持ちするオーデコロンが三作品発売されました。すべてフランシス・クルジャンにより調香されました。
この長持ちするオーデコロンという、最近流行中の新たなる錬金術の歴史は、フレデリック・マルにおいて、ジャン＝クロード・エレナが生み出した「ビガラード コンサントレ」（2002）からはじまります。そして、ルイ・ヴィトンの「パルファン ド コローニュ」（2019～）を経て、クルジャンもその流れに乗ることになりました。
「アクア セレスティア コローニュ フォルテ」は、2017年の「アクア セレスティア」（EDT）のスーパーコロン・ヴァージョンです。オリジナルが「天空の水」であり、2018年に発売された「アクア セレスティア フォルテ」（EDP）が「超天空の水」であるならば、この香りは「天国への水」とでも名づけるべきでしょうか。
「コローニュ フォルテ」三作品とは・・・
©Maison Francis Kurkdjian
「コローニュ フォルテ」三作品の中で、この香りは、最も瞬発力のある香りだと思います。しかし、三作品に共通しているのは、オリジナルとフォルテの完成度の高さを再認識させるような役割を担ってしまっている点です。
MFKの香りとの〝未知との遭遇〟ヴァージョン（はじめてのMFK）としては、ボトル・デザインも含め、それぞれ魅力的な香りだと思います。一方、MFKの香りをすでにいくつか愛用している人々にとっては無用の長物かもしれません。
そんな「アクア セレスティア コローニュ フォルテ」からは、セレスティアの象徴であるライムとミントは失われており、ブラックカラントとミモザだけが残っています。この香りの新たなる主役は、カラブリア産のベルガモットです。
この苦みばしった弾けるベルガモットに、甘酸っぱいブラックカラントが溶け込むようにしてこの香りははじまります。シュワーっという音が鳴るようなはじまりです。
すぐにホワイトムスクが、弾けるフルーティーシトラスの爽快感をそのままに、円やかな甘みで包み込んでゆきます。そして、香りは、ミモザが持つラズベリーとブラックベリーの側面と、ジャスミンが持つストロベリー、アプリコット、ピーチの側面を加えた発泡するソーダのような爽快感で満たしてゆきます。
香水データ
香水名：アクア セレスティア コローニュ フォルテ
原名：Aqua Celestia Cologne Forte
種類：オード・パルファム
ブランド：メゾン・フランシス・クルジャン
調香師：フランシス・クルジャン
発表年：2021年
対象性別：ユニセックス
価格：35ml／22,440円、70ml／39,600円、200ml／78,100円
販売代理店ホームページ：ラトリエ デ パルファム
トップノート：ブラックカラント、ベルガモット
ミドルノート：ミモザ、ジャスミン
ラストノート：ムスク