究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
ゲラン

【ゲラン】マヨット(ジャン=ポール・ゲラン)

ゲラン
この記事は約2分で読めます。

マヨット

原名:Mayotte
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン
発表年:2006年
対象性別:女性
価格:125ml/33,600円

スポンサーリンク

「LVMHグループが犯した2度目の過ち」by ルカ・トゥリン


2000年にゲランの四代目調香師ジャン=ポール・ゲランにより調香された「マホラ」は、2002年に廃盤となり、2006年に「パトリモワンヌ コレクション」のうちのひとつ「マヨット」の名で微調整され、再販されました。

「マヨット」とは、フランス領コモロ諸島にあるマヨット島(イランイラン、バニラの産地)のことです。この香りは、「マホラ」のトップノートからアーモンド・ブロッサムを取り除き、プルメリアを追加した香りです。

つまりは「マホラ」のトロピカル・フラワーが腐敗する寸前のような、(80年代のフレグランスのような)香りの強さが、柔らかく再調香されています。さらに言うと「マホラ」が濃厚なチューベローズの賛歌とするなら、「マヨット」は洗練されたイランイランの賛歌であると言えます。

両方ともフレッシュ・グリーンの爽やかな風のひと吹きから一転して、南の島の情景が広がるトロピカルフローラルが広がっていくところが共通点です。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「マヨット」を「不快なフローラル」と呼び、「「マホラ」をさらにひどくしたようなもの。ゲランを傘下に収めた後、LVMHグループが犯した2度目の過ちである。初めから恐ろしく不快で、好転する兆しもない。これをフランジパニ(プルメリア)と呼ぶのなら、プルメリア属の植物のすべてを侮辱することになる。まるで芳香剤のような香り」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:マヨット
原名:Mayotte
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン
発表年:2006年
対象性別:女性
価格:125ml/33,600円


トップノート:プルメリア、ネロリ
ミドルノート:チューベローズ、イランイラン、インド産ジャスミン
ラストノート:サンダルウッド、バニラ、ベチバー