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トム・フォード

【トム フォード】タバコ ウード(オリビエ・ギロティン)

トム・フォード
©TOM FORD
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タバコ ウード

原名:Tobacco Oud
種類:オード・パルファム
ブランド:トム・フォード
調香師:オリビエ・ギロティン
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:不明

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ゆっくりと挙動するオトコの美学

©TOM FORD

ウード ウッド」の成功を見逃さなかったトム・フォードは、2013年にプライベート ブレンド コレクションから二つの新たなるウードの香り(「タバコ ウード」と「ウード フルール」)を生み出しました。

この「タバコ ウード」の香りは、傑作「タバコ バニラ」を調香したオリビエ・ギロティンに依頼し、あの独特な世界観とウードをコラボさせた香りです。


それはDokha(ドーハ)という、乾燥したハーブとスパイス、ドライフラワーを刻んで混ぜたアラブのタバコ(15世紀にイラン発祥)よりインスパイアされた香りでした。

アンバーによって包み込まれるような温かくも甘いウイスキーからこの香りははじまります(スパイシーなコリアンダーが隠し味)。トム・フォードの香りには、〝せわしなさ〟は不要です。

だんだんとウイスキーが減退するに従い、香りはレザーのようなインセンスになり、そこに立ち昇るタバコとウードと見事にブレンドされ、スモーキーになります。濃厚さではなく、ゆっくりと優雅さを感じさせるタバコとウードのハーモニーです。

そこにパチョリとシダーが、静かなる自信と風格とも言える存在感を香りに与えてくれます。やがてバニラとベンゾインが、ダンディな男の肌の毛穴から漂うように、優しく香り立ちます。

ドライダウンに向かうに従い、ウードよりもタバコが香る中、クリーミーなサンダルウッドと共に、トンカビーンとムスクが香り全体をドライに包み込んでくれます。タバコを無言で吸う男の横顔のような香りです。

トム・フォードの「アンバー アブソルート」と比較される香りです。

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香水データ

香水名:タバコ ウード
原名:Tobacco Oud
種類:オード・パルファム
ブランド:トム・フォード
調香師:オリビエ・ギロティン
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:不明


トップノート:ウイスキー
ミドルノート:スパイス類、シナモン、コリアンダー
ラストノート:タバコ、アガーウッド、サンダルウッド、パチョリ、インセンス、ベンゾイン、バニラ、シダー、アンバー