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【ブロンディ】第十一章 銀河のアトミック|金髪核弾頭投下

ブロンディ
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銀河のアトミック

Atomic ヴィクトリア・ベッカムのようなアンドロイド・ビューティー・メイク(口紅はトレードマークの赤ではない)を施したデボラ・ハリーが恍惚の表情で歌う「銀河のアトミック」。

オープニングの宇崎竜童チックな弾丸スタートからして硬派なロックかと思いきや、急展開して美しいメロディに変わり、デボラが「マグニフィセント」やら「ビューティフル」やらと、リチャード・アヴェドンがファッションモデルを撮影しているかのような大仰な英語を連呼します。そして、止めは男声の「アトミック」です。

そんなこの曲は、1979年に発売されたフォース・アルバム『恋のハートビート』からの最後のシングル・カットでした。

概要

曲名:銀河のアトミック
原名:Atomic
リリース:1980年
最高順位:全英1位、全米39位

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ジアと『トレインスポッティング』

ニューウェイブとロックとディスコを巧みにミックスしたこのビデオクリップには、デボラと当時仲のよかったファッションモデル・ジア・キャランジ(1960-1986)が出演しています(サングラスをつけた女性)。彼女は、後にアンジェリーナ・ジョリーによってTV映画化された伝説的ファッション・モデルで、1986年に麻薬中毒の末、エイズで死にました。

この曲は、『トレインスポッティング』(1996年)において、実に印象深い使われ方をしていました。それはクラブシーンで、女子高生ダイアナとマーク・レントン(ユアン・マクレガー)が出会うシーンにおいて、まさに絶妙のタイミングでこの曲が流れます(運命の女を示す啓示であるかのように)。そして、2分後には、すごい騎乗位が繰り広げられるのです。そんな流れに説得力を生む勢いがこの曲にはあります。

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デボラ・ハリーと言えば、大きなサングラス。

特大の黒いサングラスは、ニューヨークのダウンタウンにあるジャンクショップで見つけたもの。

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ブロンディ・ルック20 ハゲワシシャツ

PVの中で着ている黄色のシャツには、ハゲワシという単語がプリントされています。通称「ハゲワシシャツ」です。このシャツは、デボラが恋人でありギタリストのクリス・シュタインの友人から頂いたシャツでした(ちなみに肩部のドクロは、デボラ自身がアイロンでくっつけたもの)。そして、その上にゴミ袋を被り、核戦争後のクラブで歌う歌姫を演じていました。

このアイコニックなハゲワシシャツにハイウエストの黒のトレアドールパンツ(安全ピンで留めている)とブラックベレーを組み合わせたスタイルが今見てもタイムレスです。

ちなみに写真は、1978年に、ウィスキー・ア・ゴーゴーのバックステージで撮影したものです。

パンチングマシーンをシバけば高得点が出せそうな、右手首に重ね付けされたレザーアイテムがカッコよすぎ!ピラミッドスタッズベルトはパンク愛の象徴的アイテムです。

ちなみに、サード・アルバム『恋の平行線』(1978)から最後に発売されたシングル「どうせ恋だから」のライブ映像の中でもこのシャツを着ています。それにしてもSF映画に出てきそうな女戦士、もしくはSMの女王様のようでとてつもなくクールです。

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ブロンディ・ルック21 ポパイのリンガーTシャツ

こちらは1978年に撮影された写真です。マリン・ハット(ヴィレッジ・ピープル風)にポパイのリンガーTシャツ(赤とブルーの二種類、アイシャドーをマッチさせている)とハイウエストの黒のトレアドールパンツのアンサンブル。オバサンテイスト(通称フェイ・ダナウェイ・テイスト)もデボラの魅力のひとつです。

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ブロンディ・ルック22 ドクターXシャツ

日本で有名な覆面レスラーのザ・デストロイヤー(1930-2019)は、60年代から70年代にかけ、ドクターXというリングネームでアメリカでも活躍していました。そんな彼の顔がプリントされたTシャツをデボラ・ハリーは好んで着ていました。

この謎のチョイスが、デボラのファッションセンスの面白さとも言えます。

映像の最後の方でザ・デストロイヤーのマスクを被っているデボラが現れます。

【ブロンディ伝説】デボラ・ハリーのファッション史