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【ゲラン】モン ゲラン ブルーム オブ ローズ(ティエリー・ワッサー/デルフィーヌ・ジェルク)

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©GUERLAIN
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モン ゲラン ブルーム オブ ローズ

原名:Mon Guerlain Bloom of Rose
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルク
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:30ml/8,800円、50ml/11,000円

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3分で伝える「ゲランの趣味のよさ」

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2017年から発売されている「モン ゲラン」シリーズの第四弾として2019年3月1日に発売されたのが、「モン ゲラン ブルーム オブ ローズ」です。

ゲランの五代目専属調香師ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルクにより調香されました。

アンジェリーナ・ジョリーにインスパイアされ生み出された「モン ゲラン」のラズベリー・バニラの濃厚な甘さに、フルーティで軽やかなブルガリアン・ローズをブレンドしたことにより、とびきりの香料で作られた意外性のない香りになりました。

ゲランのカウンターで、常に目立つ位置に置かれている「モン ゲラン」シリーズなのですが、それだけ需要があり、ゲランの販売員にとっても売りやすい商品だと言えます。

フレグランスIQが高い人たちにとってこういったフランカーの連発は、ゲラン帝国を汚すものだと感じてしまう気持ちもすごく分かります。しかし、こういったフレグランス初心者にとっても「ゲランの趣味のよさ」が3分以内で伝わるシリーズが存在するからこそ、恐らく赤字を生み出しながらも生産され続けている一部クラシックラインは継続販売することが出来るのかもしれません。

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とびきりの香料で作る、意外性のない香り

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ラグジュアリー・ブランドが作るファッション・フレグランスの中には、3倍近くの値段がするニッチ・フレグランスよりも遥かに良い香料で作られているものがあります。それは、独自の供給源と、上質な原料を大量受注している強みがあるからです。

この香りもそんな強みを生かした香りです。まずは、アップルとマンダリンが心躍るように弾けながらも、品の良さを感じさせるトップノートからこの香りははじまります。

そうなのです。ゲランの全ての香りに共通している点を述べよと言われたなら、その答えは、〝育ちの良さ〟なのです。この香りの育ちのよさは、カーラ・ラベンダーのアロマティックな甘さによりもたらされています。

そんな育ちの良いフルーツの輝きの中に、フルーティーなブルガリアン・ローズがカシスと溶け合いながら、優しく煌くような華やかさで香り立ちます。そして、ジャスミン・サンバック、ネロリが加わり、優雅なるフローラルブーケが奏でられます。

〝花の香りは甘すぎないほうが良い〟という「ゲランの趣味のよさ」が実感できる瞬間です。そして、ホワイトムスクとバニラ、サンダルウッドが存在感を増し、魅惑のドライダウンを迎えてゆきます。

ボトルのキャップの首のリボンの色は、オリジナルのイエローゴールドからピンクへと変わり、生き生きと華やかな女性をイメージしています。

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香水データ

香水名:モン ゲラン ブルーム オブ ローズ
原名:Mon Guerlain Bloom of Rose
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルク
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:30ml/8,800円、50ml/11,000円


トップノート:マンダリンオレンジ、アップル、カシス
ミドルノート:プロヴァンス産カーラ・ラベンダー、インド産ジャスミン・サンバック、ブルガリアン・ローズ、ネロリ
ラストノート:タヒチ産バニラ、サンダルウッド、ホワイトムスク