ミス ディオール アブソリュートリー ブルーミング
原名:Miss Dior Absolutely Blooming
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:30ml/11,000円、50ml/15,950円
かぶりつきたくなる花=身を焦がす最後の恋の香り
アイデアとしては花の咲き誇るフレグランスを作ることでした。原料はブルガリアとトルコのダマスク・ローズ、グラース産センティフォリア・ローズ、レッドベリーとカシスのノートを少し、イチゴはぴりっと刺激的なイチゴを。それともう少し刺激的な花も、おとなしくなりすぎないようにね!とても香りのよい花ですが、同時にかぶりつきたくなる花です。
フランソワ・ドゥマシー
2014年に発売された「ミス ディオール ブルーミング ブーケ」の新ヴァージョンとして2016年9月2日(金)に発売されたのが「ミス ディオール アブソリュートリー ブルーミング」です。
よりセクシーに、より情熱的に、さらにモダンさを追求したこの香りは、今までのどの「ミス ディオール」よりも、濃いピンクの液体が特徴的です。デリシャス・フローラルと名付けられたこの香りは、ディオールの初代専属調香師であるフランソワ・ドゥマシーにより調香されました。
甘くて酸っぱい果実のような少女時代を経て、すっかり大人の魅力が開花した一人の女性が、一人の男性に出会い、再びあの胸のときめきを覚えずにはいられない、そんな、成熟した女性が、少女のような甘さと酸っぱさを取り戻す〝絶対開花〟の瞬間をボトルに封じ込めた香りです。
一人の女性が、成熟した大人になったとき、ふと自分の人生には、何かが絶対的に足りないと感じる季節がやってきます。
それは身を焦がすような恋、まるで熟しきった果実のように、後は腐ることを知りながら、今、この瞬間に生きる恋。そんな瞬間を3つの果実に託したのが、「アブソリュートリー ブルーミング」=身を焦がす最後の恋の香りなのです。
そして、隣には、大いなる恋敵が誕生していた。
氷の世界からやってきた(ジャムのような)ラズベリー、(ピリっとした)ザクロ、(瑞々しい)ブラックカラントがそこにはあります。凍り付いていてまだその持ち味を発揮できていません。
すぐに、温かいホワイトムスクが抱きしめるように3つの果実を包み込んでゆきます。そして、シャリシャリとおいしそうな音を立てながら、氷は溶け、そこにピンクペッパーが振り掛けられ、甘酸っぱい口どけを感じさせる鮮やかなラズベリーがスパークリングするように弾け出します。
愛を知った果実が、急速に熟していくその時、(フルーティーでスパイシーな)グラースローズと(華やかに甘い)ダマスクローズが晴れやかなピオニーに遭遇し、すべてはひとつになり〝絶対開花〟へと導かれてゆくのです。それはまるで甘酸っぱい初恋の香りと酸いも甘いも知り尽くした大人の恋の香りが絶妙にブレンドされていくようです。
やがて、甘露な果実と花の香りがドライダウンする中、オリジナルの「ミス ディオール シェリー」を彷彿とさせる、パウダリーかつクリーミーな残り香の甘い余韻が、少女のような無邪気さと大人の余裕と優雅さと、そして、痩せ我慢とほんの少し涙を感じさせてくれるのです。
さてさて、時期は同じく2016年、この恋の傍で、もうひとつの恋敵が開花しようとしていました。その恋敵の名を「モン パリ」と申します。イヴ・サンローランからやって来た若さが売りの美女の到来です。
キャンペーン・モデルは〝ディオールの顔〟ナタリー・ポートマンです。撮影はイギリスのファッション・フォトグラファー・ティム・ウォーカーによるものです。
香水データ
香水名:ミス ディオール アブソリュートリー ブルーミング
原名:Miss Dior Absolutely Blooming
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:30ml/11,000円、50ml/15,950円
トップノート:ラズベリー、ザクロ、ブラックカラント、ピンクペッパー
ミドルノート:グラース産のセンティフォリア・メイローズ、ダマスク・ローズ、ピオニー
ラストノート:ホワイトムスク